流行り廃りに踊らされず
2021/6/8
今は「教育改革」の真っ只中と言えます。
大学入試が変わり、
それを受けて高校入試も変わりつつある。
小学校と中学校の教科書も変わりました。
「思考力・判断力・表現力」の強化が
声高に主張され、
「英語が話せなければ、
これから先の時代では生きていけない」
とばかりに英語教育に力を入れています。
これらに共通するのは
「これまでの指導内容の否定」と
「新しい指導法への期待」です。
ただ、こうした教育行政の方針を見る度に
「う~ん…」と思ってしまいます。
というのも、
「そんなに「これまでの指導法」というのは
ダメなものなのかな」
「新しいことを導入しさえすれば、
そこにバラ色の未来が広がっているのかな」
という気がするからです。
特に気になるのが、
「優れたIT技術を教育に導入すれば、
少ない努力で、最大限の効果が得られる」
という考え方が根底に流れている点です。
私が「教育」において一番重視するのは
「反復・継続」です。
これができる人間というのは、
勉強に限らず、どの分野に進んでも
成果を残すことができると思うからです。
「反復・継続」を身につけさせるために
一番「つぶしがきく」のが勉強。
そう考えています。
なので、何でもかんでも「効率よく」
身につけさせればいい、という考え方には
どうも「?」と思ってしまいます。
優れた技術を導入することは大事だと思います。
ですが、それによる「効率」を追求するあまり、
勉強を通じて得られるはずの「忍耐力」
が失われてしまうのではないか。
そのような気がしています。
日本の指導文化というものは、
言われているほど悪くない気がするんだけどな…、
と思っています。
なので、はやりすたりに惑わされることなく、
「何をすれば、子どもたちが成長するのか」
「子どもたちが大人になった時に、どのような
人間になっていてほしいのか」
その部分を考えて、指導していきたいと思います。
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