小6は、算数を復習しよう!
2023/2/10
塾に通っている小学6年生に
「算数はいま、何をやっている?」
と聞いてみると、すでに小学校で習う内容は一通り終わっている学校が多いようです。
他の塾などでは「中学の先取り」をご案内しているところもありますが、私は
「小学校の復習、特に算数の復習」
をしておくことを、強くお勧めします。
中学入学前のこの時期に、どれだけ「小学校の復習」をしておくかで、「中学での勉強に、ついていけるかどうかが決まる」と考えています。
まずは「計算」
まずは「計算」です。
小数と分数の計算が「できない」子が多いです。
感覚的には「50%」、半分くらいの子がここでつまづいている気がします。
この場合の「できない」とは、
「中学の勉強で使えるだけの力がない」
ということです。
小数、分数の計算の「やり方」はだいたいの子が知っています。
ですが、中学で少し難しい内容、またはテストになって、耐えうるだけの「計算力」にまでなっていない子が多いです。
中学の数学では「計算力」が基盤となります。
小学校で身につけておくべき「計算力」が揺らいでいる子が多いため、中学の数学を苦手にする子が多い。
そう考えています。
「計算力」を高めるには「反復練習」しかありません。
「小5、小6に習う小数、分数の計算」でつまづいている子が多いので、まずはここを徹底して練習してほしいです。
「速さ」「割合」を確認
ある程度計算力が身についている子であれば、
「速さ」「割合」
の復習をしておきましょう。
どちらも小5で習う内容ですが、忘れている子が多い。
また感覚的な話になってしまいますが、小学生の8割くらいは
「中学の勉強で使えるところまで、きちんと理解できていない」
と言えると思います。
高校入試とからめた話をすると、この
「速さ」「割合」
の部分がきちんと理解できていないと、「蟻ヶ崎高校」以上の進学はちょっと厳しいかな、という気がします。
つまり、「小学校卒業時点」で、ある程度高校の進学先が見えてしまう、ということです。
小学校では「公式」を使った基本的な内容は教わります。
が、それだけでは中学の授業についていけません。
小学校ではさらっと流す「応用部分」。ここに力を入れて練習しておくことが重要です。
・時速60kmで10分進んだ時の道のりは?
・500円のハンカチを20%引きで買うと、いくら払えばいい?
このくらいの問題の計算は、すぐに解けるようになっておきたいです。
「比」の考え方を理解しておく
「計算力」もあり、「速さ」「割合」についても問題ない子には、
「比」
についての基本的な考え方を深めておくことをお勧めします。
「比」も、小学校では「さらっと」やってしまいます。
ですが、中学の応用問題を解く上で、
「比の考え方」
を知っているかどうかで、理解の深さが全然違ってきてしまいます。
数学や理科を苦手にする子は多いですが、その根本理由はこの
「比についての考え方」
が身についていないからだ、と個人的には思っています。
ここまで理解できている子は、ほとんどいません。
こちらで説明しようにも、基本的な考え方が身についていないため、「?」となってしまう子がほとんどです。
ですが、このあたりの話が「スッ」と理解できる子だと
「深志・県ヶ丘が狙えるかな」
という感じがします。
オススメの問題集はこちら
こちらの「比」の部分を練習しておくといいかな、と思います。
正直、これでもちょっと物足りないので、できればもう少し難しめの問題まで解いて練習しておければ万全です。
とにかく「復習」!
中学の数学は、最初の方はそれほど難しくないです。
なので、今の時期に「先取り」をしておけば、「最初のテスト」では、いい結果が残しやすいです。
ですが、小学校の内容がきちんと身についていないと、後に進むにつれて、必ず伸び悩みます。
「数学、最初のうちはよかったんだけど、後に進むに連れて、成績がどんどん下がってしまった…」
そんな経験をしている保護者の方は多いのではないでしょうか。
色々原因があると思いますが
「小学校の内容が、きちんと身についていなかった」
ということが、1つ大きな原因としてある。そう考えています。
なので、小6の皆さんは、今の時期に「算数の復習」をしっかりやっておきましょう。
それが中学の勉強に必ず活きてきます。
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