一事が万事
2021/1/21
「志望校下げます…」
ある受験生の生徒から報告がありました。
「あれ、どうしたんだろう。
ギリギリまでがんばると思っていたのにな…」
その生徒は、
テストの点数はまずまず取れているのですが、
内申点が低い生徒でした。
2学期の内申が出た時点で
「内申点はもう変わらないから、
後はテストの点数を取るしかない。
がんばろう!」
という話をしていました。
今回の総合テストの結果も、
よくはなかったですが、
そこまで悪くはなかったので、
「最後のテストと2月の信学会模試の結果。
あとは倍率を見て判断しよう。」
そう考えていました。
本人も、ご家族もそのつもりだったと
思います。
「なんでこんなに急に、下げちゃったのかな…?」
と思っていたら、生徒がポツリポツリと
話し始めました。
「担任との面談があったんですが、
『私立の併願も受けないんだから、
今の状況だったら下げた方がいい。』
と言われた。」
「『信学会の模試を見てから決めたい』
と伝えたら、
『願書を書き直すのがめんどくさい』
と言われた」
残念ながら、担任から
「願書を書き直すのがめんどくさい」
と言われて志望校を下げる生徒はいます。
「またかよ…」と思いました。
やったことはないのでわかりませんが、
確かに30名以上の願書を書くのは
大変なんだろうな、と思います。
ただ「それを生徒の前で言うかね」
と思います。
この時、頭に浮かんだのは
「一事が万事」という言葉でした。
この学校は、ずっとこんな感じでした。
例えば数学。
進度が遅く、いまだに
円周角の定理をやっている状況です。
他の学校ではもうとっくに終わっていて、
入試には出ない「三平方の定理」まで
進んでいるところが多いです。
先週の信学会の模試を受けた生徒から
言われました。
「学校で習っていない、
円周角の問題が出ました…」
確かに学校では習っていないのかも
しれません。
ですが、塾では一通りやったところでした。
また、先にも述べたとおり、
他の学校では円周角のところは
すでに終わっているところが多いと思われます。
受験ではそうした状況は言い訳にならないので
「でも、それは塾でやった内容だよ。
だから、それは言い訳にはならないよね。」
という話をしました。
心の中で「ごめんね」と言いながら。
他の中学と比べると、
「この学校の対応はないな…」
と思うことが満載でした。
中1の時からずっとそう。
中3受験生になれば、ちょっとは状況は
改善されるかと思いましたが、
最後までこの調子でした。
ただただ残念です。
最後に。志望校を下げた生徒が
文句を言っていたので言いました。
「でもさ~、先生にそういう風に
言われるだけの成績しか残せなかった
自分に一番責任があると思うよ。
そう考えた方が自分の成長になるよ。」
「入試の点数で見返して、
高校でも頑張るんだね。」
志望校を下げると、どうしても
緊張感を失ってしまう生徒がほとんどです。
それが嫌だから最後まで粘りたかったのですが…。
とにかく切り替えて、最後まで気を抜かずに
勉強を続けてほしい。そう思います。
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