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幼児教育で身につけるべきスキル

2021/4/14

ある雑誌に、
「幼児教育で身につけるべきスキル」
というテーマの記事が載っていました。
あるネット番組でこのテーマについての
討論がなされたみたいですが、
この記事を書かれた筆者の方は、
「そんなものはない」という
答えだったそうです。
個人的にはこの筆者の方の考え方に
同意なのですが、そこでふと
「幼児教育で身につけるべきスキル」
ってあるのかな、
と思い、自分なりに考えてみました。
私の答えとしては、
スキルではないかもしれませんが
幼児教育には
「ボーッとする時間」
が必要かな、という気がしました。
「塾講師」という、いわば「習い事」で
生計を立てている身分でこれを言うのは
恐縮ですが、今の子供たちは
「ボーッとする時間」がないように
思います。
塾の入会手続をする際、
最初に「通う時間」を決めます。
その時に
「この曜日とこの曜日は〇〇」
「この曜日は△△」
「この時間は部活で無理」
といった形で、他の習い事や部活の隙間を
縫うように塾に通う時間を決める
場合が結構あります。
そうした光景を見るたびに、
「今の子は忙しくて大変だなぁ…」
と思います。
「小さい時に身につけさせておけば、
将来大人になった時に役に立つ」
それはあると思います。
ただ一方で、
「小さい頃からスケジュールびっしりの
生活をしていたら、
大人になって『自由裁量』になった時に
1人で判断できるのかな」
という気もしています。
自分を振り返ってみると、
それなりに習い事もやっていましたが、
ボーッとする時間もあったように思います。
少なくとも中学の時は
今のように部活に拘束される時間は少なく、
ユルユルだったと思います。
その時間にダラダラと
ゲームをしていたこともあったので、
時間が余っているのも問題だと思いますが、
一方で、「ボーッとする時間」があったので、
自分なりに色々と考えて行動することも
できたように思います。
特に学校の登下校は、片道30分かけて
歩いて通っていたので、
友達と一緒の場合は楽しく帰れましたが、
友達と時間があわない場合は、
30分の道のりを1人トコトコと
歩いて帰っていました。
そんな時に、あまりにも退屈なので、
車が通るたびにナンバーを見ながら
「あのナンバーの数字は3で割り切れる」
「あの数字だと割り切れない」
「数字のケタ数が少なすぎてつまらない」
などと、1人で計算しながら帰っていました。
こんなことは別に誰かに「やれ」と言われて
やったことではありません。
あまりにもヒマだったので、
「何かないかな~」と限られた情報の中から
自分で暇つぶしのためにやっていたことです。
ただ、こうしたことを繰り返していたので、
計算力は自然とついた気がします。
また、「時間の使い方」というものを
自分で考えるようになったと思います。
そうした「時間管理」の能力は
大人になった今、とても大事なものだと
感じています。
子供たちには、大人には及びもつかない
「創造力」があるように思います。
それは実は「限られた環境」の中において
発揮されるような気がしています。
「いいことだから」とあれもこれもと
先回りしてお膳立てをするばかりでなく、
特に小さいお子さんには、
時には「ボーッとする時間」も
必要なのではないか。
そんな気がしています。
ぜひご覧ください。

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