計算スピードを意識する
2022/7/5
算数や数学でつまづく場合、多くは「文章題ができない」と言います。
ですが、実際に確認してみると、むしろ「計算」が身についていない、というケースが多いです。
ただ解けるだけでは不十分
計算が身についていない生徒の場合、「解き方」は理解できています。
ですが「素早く、正確に解く」という部分で、課題が見られます。
計算はスポーツに似ている部分があります。
スポーツの場合、「こうすればよくなる」という理論をいくら知っていても意味がありません。
実際に体を使って表現することができなければ、「頭でっかち」になってしまいます。
計算も同じです。
どれだけ「解き方」を理解していても、「素早く、正確に」解くことができなければ、それは「できない」のと同じことです。
このあたりの認識が甘い生徒が、多いように思います。
文章題が解けない2つの原因
「文章題ができない」と言っている生徒の様子をさらに細かく見ていると、大きく原因は2つに分かれます。
1つは「式を立てられない」。
この場合は、問題の意図がわかっていなかったり、どのように式を作っていけばいいのかがわからない、というのが原因です。
この場合は、そもそもどうしていいかがわからないので、解けなくても仕方ないかな、と思います。
どのように解けばいいのかを確認しながら進めていく必要があります。
一方、もう1つ原因として挙げられるのが、「式はあっているが、途中の計算で間違えている」場合です。
この場合、式は立てられているので、あとは「正確に」計算を進めていけば答えが出ます。
ですが、正確に計算を進めていけないために、解いている途中で変な答えになります。
そこで、「本当にこれで合っているのだろうか…」と手が止まってしまい、先に進まなくなります。
「文章題が苦手」と言っている生徒の多くが、実はこの「計算でつまづいて先に進めない」というケースに当てはまります。
なので、鍛えるべきはまずは「計算」ということになります。
入試は時間との勝負
高校入試の数学は「時間との勝負」です。
基本的な問題をいかに「素早く、正確に」終わらせることができるか。
それによって、他の難しい問題に取り組める時間が変わってきます。
特に長野県の数学の場合、
「問題が多いので、時間内に解き切ることが難しい」
問題だと言われています。
そのため、スピードが要求されます。
このあたりの認識が少ない生徒が多いです。そのため、毎年数学で苦戦している生徒が多いのだと思います。
地道な基礎計算の練習を
数学の基礎は「計算」です。
計算がおばつかなければ、どれだけ難しい問題を解こうとしても解けません。
また、ある程度の計算力が身につくことで、文章題を解く時の「ひらめき」が生まれてきます。
算数や数学か苦手な人は、とにかく「計算練習」です。
地道な練習の積み重ねが、後の自信につながります。今からコツコツと続けてほしいと思います。
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