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「国語ができない」ということ

2022/8/23

生徒を指導していると「国語力の重要性」というものを痛感します。

言葉が通じない

国語ができないと、様々な「不利益」があります。

一番感じるのは「言葉が通じない」ということです。

中学生ともなると、同じ学年の生徒であっても、学力にはかなりの差があります。

同じことを話していても、ある程度の学力がある生徒には通じる表現が、学力のない生徒には通じない。

このようなことはたくさんあります。

なので、意識的に話す内容を変えることがあります。

「難しい表現を使っても大丈夫だな」と思う生徒には、普通に話します。

「この表現だとわからないだろうな」と思う生徒には、わかりやすい表現をするように心がけます。

ただ「わかりやすい表現」といっても、正確にその状況を捉えた言葉ではなく、「ざっくりとした」表現になってしまいます。

なので、こちらの意図が正確に伝わらない。こうしたことが起きます。

説明ができない

次に、国語力がない生徒は「説明ができない」ということが言えます。

授業以外の、ちょっとした話、例えば

「休み中にどんなことをしたの?」

という質問に対しても、国語力のない生徒の話には、たまに「?」という内容のものがあります。

「それだと相手に話が伝わらないよ」
「何が言いたいのか、よくわからないよ」

と冗談めかして言うのですが、一方で

「このまま大人になったら、まずいんじゃないか…」

と思います。

抽象的な話が理解できない

また、国語力のなさは「数学」を教えていると特に感じられます。

中学になると「文字」を使って表現するようになっていきます。

小学校では

「100円のお菓子を10人に買うといくら?」

のような形で、具体的な数値を用いた計算がほとんどです。

これが中学になると

「a円のお菓子をb人に買うといくら?」

といった形で、数値が抽象化されていきます。

抽象化されることによって、物事の状態がイメージできなくなる。

こうしたことが数学を教えていると感じられます。

具体的な数字であれば理解できるものが、抽象的な文字になると、理解が及ばなくなる。

これも結局のところ、国語力が原因だと思います。

低学年のうちが勝負

このように重要な「国語力」ですが、身につけるには時間がかかります。

また、ある程度成長した段階で鍛えるのはかなり難しいです。

いかに小学生、それも「低学年」のうちに鍛えておくことができるか。

それによって、それ以降の学力の伸びは決まるように思います。

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