ギリギリでも上の高校?ゆとりを持って下の高校?
2025/1/15
どちらがいい?
受験する高校を選ぶ時に悩ましいのが、
「頑張れば、上の高校に入れそう」
という状態の時です。
上の高校に行った方が、実力がある生徒たちがたくさんいます。
そうした環境に身をおいて、揉まれた方がいいのか。
あるいは、無理をせず、余裕を持って合格できそうな高校を選ぶ。
その方が、入った後の勉強で苦労する可能性が低い。
「ギリギリでも、上の高校」
「ゆとりを持って、下の高校」
どちらの方がいいのでしょうか?
個人的見解
これは「生徒の個性」による部分が大きいです。
なので、一概に「こっちの方がいい」ということは言えません。
ですが、個人的な意見としては
「ゆとりを持って、下の高校」
という選択をした方が、うまくいっている生徒が多いように感じています。
ゆとりを持って進学した生徒の、一例を挙げますと、
最初のテストで、いい点数が取れた
↓
周りが「あの子はできる」という目で見るようになった
↓
そうした周りの評価を下げたくないので、必死に勉強した
↓
好成績をキープ
↓
大学に指定校推薦で合格
という子がいました。
他にも、
希望する公立高校が厳しそうだったので、私立高校に進学
↓
悔しさをバネに、勉強に励む
↓
クラスで1位をキープし、その結果、進学時に上のクラスへ編入
↓
そのまま勉強を続け、大学に合格
というケースもありました。
もちろん中には、
「余裕を持って進学したはずなのに、そこで油断してしまい、3年間あまり勉強をせずに終わった」
というケースもあります。
ですが、「ゆとりを持って進学」した生徒の方が、高校ではうまくやっている子が多い気がします。
「深海魚」は避けたい
一方、
「ギリギリでも、上の高校」
という形で進学した生徒は、勉強面では厳しい高校生活を送っているように思います。
ギリギリで合格した場合、高校に入ってからどれだけ頑張っても、順位を上げることはかなり厳しいです。
こうした生徒のことを、受験業界では「深海魚」と言うそうです。
「深海魚」となってしまうと、自信をなくし、元々あった実力まで発揮出来ずに終わってしまう。
そのように感じています。
実際に、どの本に書かれていたかは忘れてしまいましたが、
「上の高校で常に下の順位にいるよりも、下の高校で上位にいる方が、その後の成長具合がいい」
というようなデータが出ている、という記事を目にしたことがあります。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」
という言葉がありますは、これは「高校選び」という面では、ある程度当たっているように思います。
最後は「本人次第」だが
もちろんどの高校を受験するかを決めるのは、受験生本人です。
なので、本人の意思を尊重することが一番大事です。
ただ、「こうした情報もある」ということは、知っておいてもいいかな、と思います。
進学した高校で、楽しく、充実した高校生活が送れるように、しっかりと考えて受験する高校を決めてほしいな、と思います。
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