問題を見極める「目」を養う
2026/2/9
「全部解く」よりも大事なこと
受験勉強というと、
「1問でも多く解けるようになること」
が大切だと思われがちです。
もちろん、知識や解法を増やすことは重要であり、それが基本です。
しかし、入試本番で合否を分けるのは、問題を解く力そのものよりも、
「問題を見極める力」
だったりします。
特に数学や理科では、この差がはっきり表れます。
「全部解けなくてもOK」な教科
入試問題の中でも、「数学」「理科」の理系科目は、制限時間内に全問解くのが難しい教科だと言えます。
特に「数学」は、全部の問題を50分以内に解き終えるのは至難の技です。
とある教材会社の方が、長野県の入試問題を、首都圏の実力ある生徒に解かせてみたことがあるそうです。
その結果、50分以内で全部を解き終えた生徒はいなかったそうです。
なので、ほとんどの受験生にとって、
「数学」「理科」の問題が全部解けなくても、合否には影響ない
と言えます。
「自分の解ける問題を確実に取る」のが重要
入試とは
「全部解けるか」よりもむしろ、
「限られた時間で、どれだけ自分の解ける問題を確実に解けるか」
を問われている試験なのです。
にもかかわらず、多くの受験生がやってしまうのが
「全部解きにいく」
という行動です。
難しそうな問題に真正面から挑み、時間を使いすぎてしまう。
結果として、本来なら解けたはずの問題に手が回らず、点数を落としてしまう。
生徒の総合テストや模試の解答用紙を見ていると、
「解答用紙の後半が真っ白」
という解答用紙に出くわします。
で、生徒に理由を聞くと
「難しい問題に時間がかかって、最後までたどり着かなった」
との答え。
これが、入試でも起こり得る「失敗パターン」です。
「全部解きにいく」と、だいたい失敗する理由
なぜ「全部解きにいく」と失敗しやすいのでしょうか。
理由は単純で、「制限時間があるから」です。
入試本番では、
・考えても見通しが立たない
・手順が長くなりそう
・条件が複雑で整理に時間がかかる
こうした問題に出会う可能性が高いです。
その時に
「もしかしたら解けるかも」
と粘ってしまうと、時間だけ費やして、しかも解けない、間違える。
その一方で、後半にある「比較的解きやすい」問題を落としてしまう。
これでは点数が伸びません。
「見極める目」を養う
後期選抜まで30日を切りました。
この直前期に必要なのが、
「これは解けそうな問題」
「これは難しそうだから後回し」
と、問題の難易度を見極める「目」です。
この判断ができる受験生は、
・取れる問題を確実に解き終え
・時間に余裕を残し
・残りの時間を使って難問に挑む
という、理想的な時間の使い方ができます。
実際に、昨年の塾の生徒で、一番数学の点数がよかった生徒は「92点」でした。
この生徒は、数学がそれほど得意ではありませんでした。
ただ、直前期には過去問を解きながら
「この問題は自分には解ける」
「この問題は難しすぎるから、あまり深追いしない」
というメリハリをつけた準備をしていました。
問題の難易度にもよりますが、
取るべき問題をしっかりと取っていけば、それなりの点数は取れる
といういい例だと思います。
直前期は「やる」「やらない」を意識して解く
この「問題を見極める目」は、日頃の勉強の中で、鍛えられます。
例えば、こんな練習が効果的です。
・問題を解く時に「解けそうor時間がかかりそう」を常に意識する
・模試や過去問で「最初に解いた問題」と「後回しにした問題」を振り返る
・解けなかった問題について「実力不足」か「時間不足」かを分けて考える
過去問を解く時に、ただ「解けた」「解けなかった」で終わらせるのではなく
「この問題には、どのくらいの時間をかけるのが適切か」
という「時間」を意識したところまで振り返ることが重要です。
「取れる」問題を、確実に取る
入試は、「難問を解いた人が勝つ」試験ではありません。
「自分の解ける問題を、確実に積み上げた人」
が勝つ試験です。
そのために必要なのが、
問題を見極める「目」を養うこと。
特に直前期のこの時期に、「実力が急激に伸びる」ということは、あまり期待できません。
むしろ
「この問題は後回しでいい」
「ここは確実に取る」
こうした判断をできるようにする。
「試験本番で、いかに自分の実力を最大限発揮するか」
という点を意識して準備をする。
そうすることで点数は安定し、本番では崩れにくくなります。
「試験時間を、有効に使い切る」
ということを意識して、準備を進めていってほしいと思います。
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