「入試問題」を読む
2022/4/22
最近、こちらの本を読みました。
40を越えたおっさんが読むにしては、ずいぶんと表紙の絵が…。
と思われるかもしれません。
ですが、こちらの小説、実は今年の長野県公立高校入試の「国語」で出題された物語になります。
2年連続
入試問題を解いた際に、この小説を読んだの出すが、設問で抜粋されたところを読んだら、
「前後関係が気になる…」
となり、購入することとなりました。
昨年も、入試問題の小説を読んで気になり、購入しました。
※ちなみに、昨年はこちらでした↓
2年連続、入試問題の小説を購入することになりました。
長野県の国語の問題、受験生の心に刺さっているかはわかりませんが、少なくとも私の心には刺さりまくっています。
普段は「ビジネス書」「戦国もの」の本しか買わず、小説はめったに購入しません。
ですが、生徒の国語の問題を読んでいて、「この小説気になるな…」と思って購入する機会が増えてきました。
「視野を広げる」という意味では、いいことかな、と思っています。
おもしろい!
で、一通り読んだのですが、いや~、おもしろかった!
4人の放送部員の、それぞれの視点から「言葉」をテーマに物語が進んでいくのですが、各自の「心の葛藤」が描かれており、非常におもしろかったです。
私のようなおっさんが読むと
「なんだか、ずいぶんとまどろっこしいのぅ…」
と思う部分もありました。
ですが、思春期の、まさにこれから高校生活を迎えようとする若人には、響く内容ではないかと思いました。
もちろん、大人でも十分楽しめる内容だと思います。
どうやって探すんだろう…
しかし、「問題を作成する方は、すごいな」と改めて思います。
問題を作るだけでも大変なのに、受験生の心に響きそうな、こうした興味深い題材をどのように見つけてくるのか…。
受験生にとっては、内容は二の次だと思いますが、個人的には、来年、どのような小説が選ばれるのか、今からワクワクしています。
ちなみに…、ここからはちょっと俗っぽい話になります。
ちょっと気になって、過去に長野県の公立高校入試で出題された小説を調べてみました。
2022年「水野瀬高校放送部の四つの声」(2021/7/15)
2021年「雨を待つ」(2020/6/23)
2020年「美と芸術ってなに?」(2019/6/1)
2019年「ありえないほどうるさいオルゴール店」(2018/5/10)
2018年「南風吹く」(2017/7/18)
これを見て、ピンときた方はいらっしゃるでしょうか?
どうやら長野県の高校入試の小説問題は、「その年の6~7月頃に発売された本を題材」にしているようです。
ということは、問題作成される時期はそれ以降、8月~9月くらいに作られているのかな、という気がしました。
まあ、それを知って、何がどうなる、ということはありませんが
「細かいところが気になるのが僕の悪い癖」(杉下右京)
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