「先の一手」を考える
2022/4/21
「将棋」にハマっています。
そのため、将棋に関する情報が自然と目につきます。
最近は、藤井聡太五冠のすごさを解説する動画を見ました。
何がすごいのか?
素人に毛が生えたような自分には、どのくらいのすごさなのか、正直あまりピンときません。
ですが、解説を聞いていて思ったのは、
「その時は意味のわからなかった一手が、何十手かあとになってきいてくる」
という「読みの深さ」のすごさなのかな、と思いました。
目先の利益にとらわれがち
これは指導にも当てはまる部分があるように思いました。
生徒を指導していると、どうしても「目先の点数」を取りにいくことに目がいきがちになります。
それは間違ってはいないと思っています。
長野県の高校入試は「内申点」と「入試のテスト点」で決まります。
「入試のテスト点」は3月の一発勝負で決まるので、ギリギリまでわかりません。
ですが「内申点」に関しては、「日頃の学習態度」が影響してきます。
その中でも「定期テスト」の点数は大きな比重を占めています。
「定期テスト」で点数が取れないと、「内申点」に大きく影響してしまいます。
「内申点」が低いと、入試ではかなり不利になります。
仮にどれだけテストで点数が取れていても、内申点が低いと不合格になる、ということもあります。
なので、まずは「内申点」を取るために、「定期テスト」のための、「目先の結果を取りにいく」というのは、間違った考えではないと思っています。
実際に、多くの場合、まずは「定期テスト」で点数が取れるような対策をしています。
成長のための対策も必要
一方で「目先の点数ばかり追ってしまうと、あとの成長を阻害してしまう」
という部分もあります。
例えば、今の時期であれば、入試までまだ時間があります。
このような時期には、計算練習といった基礎を固めることで、後半になって伸びる可能性を蓄えることもできます。
このあたりのバランスは非常に難しいです。
「あとになって効いてくるから」
といって基本練習ばかりさせて、テストの点数が伸びなければ、頑張っている生徒はやる気をなくします。
かといって、目先の単元ばかりに集中してしまうと、
「あの時、もっと基礎を固めておけば…」
と入試間際になって、後悔する羽目になります。
目先の「点数」か、後の「成長」か
目先の「点数」を取るか、後の「成長」を取るか。
答えのない、難しい選択です。
どちらを取るべきか。それは生徒一人一人の置かれている状況によって違うと思います。
ただ、藤井五冠の「先を読む」すごさを知るに連れ、
「自分も先を読んで、『効果的な一手』となるような、そんな指導していかないといけないな」
そんなことを思いました。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。