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猿田塾

くもんと学研、どちらがいい?

2022/5/16

先日、とあるネット記事で「くもんと学研、どちらがいいか?」という比較記事を読みました。

うちの塾にも「くもん出身」「学研出身」の生徒が通っています。

なのでこうした記事にはついつい目がいってしまいます。

特に小学生で「塾通い」を考える時、最初に候補に挙がるのは、この2つではないかと思われます。

そこで、塾講師の目から見た、2つの塾の違いを述べてみようと思います。

くもんのいいところ

私が思う、「くもん」のいいところは以下の通りです。

・通いやすい
・先取りができる
・スモールステップで進む

まず、くもんは「通いやすい」ということが挙げられます。

ランニングをしていると「ここにもくもん」「あそこにもくもん」という感じで、くもん教室を発見することができます。

走っているのは安曇野市の中でも豊科周辺ですが、それでもたくさんの教室を見かけることができます。

小学生のお子様にとって「近所にある」というのは、かなり利点だと思います。なので、くもんはかなり通いやすいと言えます。

次に「先取りができる」ということが言えます。

勉強が得意な生徒であれば、どんどん先に進められます。

くもんを辞めて、中学からうちの塾に来た生徒に話を聞くと、だいたいある程度の中学内容まで終わっていることがほとんどです。

なので、意欲のあるお子様はどんどん先に進められると思います。

そしてくもんの一番の特徴として「スモールステップ」が挙げられます。

小さなハードルをクリアしていくことによって着実に力を伸ばしていく。

これがくもんの最大の強みではないかと思います。

学研のいいところ

次に学研のいいところは、以下の通りです。

・通いやすい
・学校の授業に沿って進む
・授業料が安い

学研もくもんに負けず劣らず、あちこちにあります。

昔はくもんの方が多かったように思いますが、最近は「学研教室」の方が新しくできている数は多いような気がします。

なので、学研も通いやすい塾だと言えます。

次に学研の授業は「学校の授業内容に合わせて」進めているようです。

また、くもんの場合は、教材を自分で解いていくことが中心であるのに対し、学研の場合は先生が教えてくれます。

なので、「学校の授業でつまづいている」生徒にとっては学研の方がいいように思います。

そして学研の方がくもんと比べると「授業料が安い」ようです。

学研は、国語と算数の2教科で1万円弱くらいの月謝です。

一方くもんは、「1教科いくら」という形になります。

なので、例えば2教科やろうとすると1万円を超える金額になります。

授業料で比べると、学研の方がお得、ということになると思います。

両者の弱点

次に、くもんと学研の弱点を挙げます。

まず共通して挙げられるのが、「教室によって変わる」ということです。

同じ看板を掲げていても、その教室を運営している「教室長」によって、効果が全然変わってしまう、ということが言えると思います。

ただ、これはくもんや学研に限りません。フランチャイズの教室全般に言えることだと思います。

なので、くもんや学研のような大手の塾に通う場合には「どの教室に通っているか」という点まで気をつけた方がいいかな、と思います。

次にくもんの弱点としては

・思考力が身につかない
・授業料が高い

という点が挙げられます。

くもんが非難される時に真っ先に挙げられるのが

「機械みたいにただ計算しかやらないので、思考力が育たない」

という点です。

当初自分は

「そんなことないんじゃないの」
「くもんに対するやっかみじゃない」

と思っていました。

ですが、実際にくもん出身の生徒の指導をしていると、あながちこうした非難は間違っていないな、という気も、最近ではしています。

くもん出身の子は確かに計算は強いです。

ですが、応用問題になってくると、途端に「思考停止」に陥ってしまうケースがよくあります。

「自分なりに試行錯誤する」という力がちょっと弱いかな、という気がします。

また、くもんに関しては「授業料がやや高い」という印象のようです。

先にも触れましたが、くもんの場合は「1教科いくら」という形の授業料です。

そのため、もし小学生で「英・算・国」の3教科をやろうとすると、2万円近い月謝になります。

「本当は他の教科もやりたかったのですが、月謝が高くて…」

と言っていた保護者の方が多かったので、くもんの授業料は小学生にはちょっと高いのかな、と思います。

次に、学研の弱点としては

・知識がちゃんと身についていないことがある
・結果に直結していない

という点が挙げられます。

学研出身の生徒の場合、「習った」と言われていたはずの部分が、確認してみると、意外に身についていない、というケースがあります。

おそらくカリキュラム通りに先に進めることを優先してしまって、定着に関する部分がややおざなりになっているのではないかと思います。

また、これと関連する形で、学校のテストでも思ったよりも点数が取れない、ということがあるようです。

「学研に通わせていたのですが、なかなか点数が上がらなくて…」

ということで、うちの塾に来た子が何人かいます。

たまたまかもしれませんが、うちの塾の場合、学研出身の生徒には、そういうケースがちょっと多い気がします。

強みに応じて選ぶ

こうしたメリット、デメリットを踏まえた上で、「くもんと学研、どちらがオススメか」という点を述べると

・勉強が得意な生徒は「くもん」
・授業料を抑えたい生徒は「学研」

ということになるかな、と思います。

勉強が得意な生徒は、くもんでガンガン先に進めておくと、だいぶ学校の授業がラクになると思います。

「くもんだとちょっと授業料が…」というご家庭の場合は、学研であれば授業料がおさえられるので、通わせやすいと思います。

いずれにしても「教室長」の力量によって、大きく変わってしまいます。

なので「近いから」という理由だけでなく、「どのような生徒が通っているのか」という点も踏まえて、両者を比較して決めていただくのがいいかな、と思います。

ちなみに、くもんと学研は、問題集やドリルもたくさん出ています。

これらは全般的にオススメです。うちの塾でもお世話になっているものがいくつかあります。

なので、問題集やドリルを買う場合には、くもんか学研のものを選んでいただければ間違えないかな、と思います。

☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。

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