「目標設定」の難しさ
2022/7/4
先週は、保護者の方との面談ウィークでした。
その中で保護者の方々の共通の悩みとして
「生徒のやる気のなさ」
が挙げられました。
「勉強のやる気を出すにはどうすればいいか」
「志望校がはっきりしない。まだぼんやりしている」
受験生に限らず、他の学年の生徒も、こうした部分が共通の悩みとして挙げられました。
これは突き詰めて考えると、結局「生徒が目標を持てていない」ということなのだろうと思いました。
では「生徒に目標を持たせればいいのではないか」ということになるのですが、これがなかなか難しいです。
生徒は実感できない
我々大人は、一通り受験を経験してきています。
そのため、子どもたちの様子を見て、
「今のままだと、まずい」
ということが、「体感」として理解することができます。
ですが、生徒たちは、まだ経験をしたことがない。
いわば未来へ向かう「過程」の中にあります。
なので、周りの大人が良かれと思ってどれだけアドバイスしても、「ふ~ん…」という形で流れていってしまいます。
この「ギャップ」をどのように埋めていけばいいのか。これは「永遠のテーマ」のように思います。
直接足を運ぶ
その中で比較的「効果があるな」と感じるのは、「志望校に直接足を運ぶ」ということです。
何となく言葉で聞いている学校と、実際に足を運んで、自分の五感を使って感じてきた学校では、印象が大きく変わります。
志望校が決まらず「モヤモヤ」していた生徒が、直接高校に足を運ぶことによって、「あの高校に行きたい!」という風に急に目覚める、ということはよくあります。
なので、受験生に関しては、気になる高校に足を運ぶように案内しています。
同年代の刺激
あとは、「周りが頑張っているから自分も」という環境をいかに作れるかが大事だと思います。
私などもそうでしたが、高校に入ってぼんやりと過ごしていた時、周りで勉強を頑張る友人を見ていて、
「このままだと自分はまずいな」
「負けたくないな」
ということで、何とか最低限の努力はすることができたと思っています。
生徒たちは、大人の言う事は聞きませんが、同じ年代の子供たちの姿には大きく影響されます。
「いかに『がんばる』という方向に、生徒たちのベクトルを向けさせるか」
ということが大事だと思っています。
言い続ける
あとは「言い続ける」ことだと思います。
大人にできるのは結局ここだけなのかな、と思います。
いつ、どのタイミングで、生徒たちの「琴線に触れる」かはわかりません。
もしかしたら、何も感じることのないまま、受験が終わるのかもしれません。
ですが、その時には気づかなかったことが、成長して大人になった時に、後から響いてくる、ということがあると思います。
博多華丸大吉のネタで言えば、
「親の小言と冷酒は、後から効いてくる」
というやつです。
生徒たちに同じことを何度も言っても反応がなく、虚しくなることもあります。
ですが、それでもなお、くり返し説き続ける。
これが結局一番大事なのかな、と思います。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。