手を抜かない
2023/4/12
計算が多いが…
新学期が始まり、新年度の内容を進めています。
数学は、どの学年も「計算」を最初に学びます。
中1であれば「正負の数」。
中2であれば「単項式と多項式」。
中3であれば「展開と乗法公式」。
3月までは、「各学年の最後の単元」ということで、難しい内容に取り組んでいました。
それが4月になると、「最初の単元」ということもあり、比較的取り組みやすい内容に変わります。
これまでの難しい内容から一転、取り組みやすい内容になった。
特に「計算」は、それほど時間をかけなくても、解き方が理解できるものが多いです。
少し説明を聞けば「わかったつもり」になる。
そのため、生徒たちもついつい「手を抜きがち」になります。
輪島功一の話
ですが、こういう「基本的な部分、単調な部分」で手を抜く生徒は、絶対に成長しません。
なので、手を抜いている生徒に関しては、たとえ問題が解けていても指摘します。
「今は解けていても、こういう解き方をしていると、本番で必ず間違える」
「ミスをしないように、普段の練習から意識して練習をする」
「面倒であっても、手を抜かない」
こうした話をしていると、必ず頭に思い浮かぶのが、ボクシングの世界チャンピオンになった「輪島功一」の話です。
「2,3歩の差」
輪島選手がボクシングを始めたのは、20代でした。
当時の世界チャンピオンが引退するような時期からボクシングを始める。
当初は誰も真剣に相手をしてくれなかったそうです。
そこで、強くなるにはどうしたらいいか。
限られた時間の中で成果を出すには、「日々の練習で手を抜かない」ことを意識します。
輪島選手は語っています。
「例えばダッシュの練習の時、ほとんどの選手がゴールの手前2,3歩のところで手を抜く」
「だけど俺は、ゴールの線まで、全力で走り抜けた」
「差にして2,3歩。だが、この2,3歩の積み重ねが、後になって大きな差となって活きてくるんだ」
輪島選手は、決して恵まれた環境にはありませんでした。
むしろ、様々な「ハンデ」を抱えていました。
ですが、そうした中でも、自分にできる「小さな努力」を積み重ねて、世界チャンピオンにまで上り詰めました。
「神は細部に宿る」
生徒たちには、勉強を通して、このことを知ってもらいたい。
そう思います。
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