「日本三大山城」と「佐藤一斎」の里
2023/4/24
行きたかった「山城」へ!
11月を過ぎますと、入試も近くなり、寒くなるので、趣味の「城巡り」は封印されます。
入試が終わる3月までのその間、頭の中であれこれと
「春になったら、どこの城を巡ろうか」
と考えながら、春の訪れをじっと待ちます。
入試も終わり、4月に入って気候も暖かくなってきたので、
「行きたかった城に行こう!」
ということで、昨日行ってきました。
それがこちら!
「岩村城」になります。
「日本三大山城」として名高い山城です。
戦国時代は、織田と武田の軍事拠点として機能していた城となります。
「おんな城主」の話でも有名です。
「織田と武田が争った、有力な軍事拠点を、一度この目で見てみたい」
ということで、行ってきました。
石畳と石垣
天守閣のある、「お城っぽい城」もいいですが、最近は「山城」の方にハマっています。
特に「石垣」を見ると、
「昔の人は、どうやってこの石垣を作ったのだろう…」
とあれこれ想像を巡らせることができます。
また、何もない山城の姿を見ながら
「以前はここに櫓があったのかな」
「ここに門があったのかな」
「井戸があるから、ここまで水がきていたんだ」
と、様々な想像をすることができます。
また、山城の場合は、もれなく「ハイキング」がついてきます。
下から山頂まで登ることで、
「こんなところを、どうやって攻めたんだろう?」
という想像を巡らせることも、また楽しいです。
「自分なりのイメージをする余地が残されている」という点で、今は「山城」に凝っています。
実際の「攻城」の様子ですが、まず車を「岩村歴史資料館」に停めました。
「歴代城主」ののぼりがお出迎え。「風林火山」の旗と、「永楽通宝」の旗が。
岩村城の古地図。こういう古地図もたまりません。
石畳と門の跡。ある程度の高さのところまで石畳の道が続くので、かなり登りやすかったです。
6段からなる石垣。圧巻です。
霧ヶ井の井戸。ここに秘蔵の「蛇骨」を投入したことで、霧が立ち込め、城を覆い隠したという伝統がある。
そこから岩村城は別名「霧ヶ城」とも言われているそうです。
山頂からの景色。見晴らしは、正直そこまでよくはないです。
帰り道の下り坂。この急勾配、わかっていただけるでしょうか?
佐藤一斎の里
城ばかりに気を取られていたのですが、岩村藩は有名な思想家「佐藤一斎」を輩出している場所でもあります。
佐藤一斎が岩村藩出身ということは、恥ずかしながらまったく知りませんでした。
街中には、佐藤一斎の像や残した教訓などが、至るところにありました。
佐藤一斎といえば「言志四録」で有名です。西郷隆盛が肌身離さず持ち歩いた書、としても有名です。
「いずれ読んでみたいと思いつつも、なかなか手が伸びなかったのですが、これを機に「そろそろ読んでみようかな」と思いました。
岩村藩の藩校「知新館」の門。
太鼓櫓。新しく創建された。地元の方々の「地域を大切に思う気持ち」が偲ばれる。
スタンプも無事、ゲットしました。
「城」の持つポテンシャル
朝9時には現地について、11時前には一通り見学を終えました。
朝行ったら誰もいなかったので、
「いくら休日でも、このような辺鄙な山城に、人はそんなに来ないか」
と思っていたのですが、11時頃に駐車場に戻ると、多くの観光客が来ていて、これから山城に挑もうとしていました。
正直、「岩村城」がなければ、どこにでもあるような、ごくごく普通の「片田舎」という場所です。
それでも「100名城」が1つあるだけで、観光客でにぎわう。
「城」の持つ魅力と、その力を、改めて思いました。
安曇野市にも、小さな山城はちょこちょことあります。
ですが、「100名城」のような有名な城は、残念ながら残っていません。
近くに、国宝「松本城」はありますが。
「安曇野市にも、城があればなぁ…」
そんなことを思いつつ、岩村城を後にしました。
【おまけ】
恵那鶏の親子丼。1000円
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから