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大学入試は「自分で」準備する

2023/4/21

昨日の記事で、今後の大学入試は「大きく二極化する」という話をしました。

今日は昨日の記事を踏まえて、

「これから大学入試に挑む高校生は、どのようにしていけばいいのか」

についてお話ししようと思います。

周りは何もしない

まず、高校入試と大きく異なるのが、大学入試の場合、

「自分でアクションを起こさない限り、周りは何もしない」

ということです。

高校入試の場合は、学校の先生、親、塾の先生などなど、大人がある程度サポートしてくれます。

高校は義務教育ではありませんが、ほぼ全員が高校に進学している現状があります。

そのため、

「最低でも、高校までは進学させておきたい」

という、大人の「親心」が発動します。

なので、「高校進学」に向けて、周りの大人がサポートしてくれるのが普通です。

一方、大学入試は違います。

大学進学率が上がってきているとはいえ、高校卒業後の進路は、中学卒業後に比べて選択肢は多いです。

あくまで大学進学は、「選択肢の1つ」に過ぎません。

また、18歳という年齢では、

「自分のことについては、自分で判断すべき」

という社会的な要求がされる年齢でもあります。

そのため、「自分から積極的に」動かなければ、周りは何もしてくれない。

これが、「高校入試」と「大学入試」の大きな違いだと思います。

「自分で動け」というけれど…

「自分で動かなければ、何も決まらない」

のが大学入試です。

なので、大人の立場からすれば、

「高校生はいち早く、大学入試に向けて動き出してほしい」

と思います。

ですが、高校生の立場からすれば、

「急に『大学入試』と言われても…」

と感じている子が、ほとんどだと思います。

一番の問題点は

「『大学』の存在が、身近ではない」

ということです。

特に安曇野市のような地方都市では、高校生が「大学」を具体的にイメージするのは、かなり難しいと感じます。

以前、横浜の塾で働いていたことがありましたが、横浜のような首都圏であれば、

「休日に、気になる大学に足を運ぶ」

ということが、気軽に出来ます。

また周りにも、「大学卒」という人がたくさんいるので、そういう人たちから、色々な情報を得ることができます。

そういった環境と比べると、安曇野市のような地方都市の環境では、どうしても「大学」の存在が、縁遠いものに感じられてしまう。

インターネットの普及によって、昔と比べれば情報格差は改善されていると思います。

ですが、

「物理的な距離感」

というものの差は、なかなか埋められない、というのが正直な感想です。

この部分をどう改善していけばいいか。

まだ明確な回答はありません。ただ、この点は乗り越えていかなければならない問題だと思っています。

「戦略」と「情報」

「大学入試」で必要なのは「学力」は当然ですが、それ以外にも必要となるものがあります。

それが「戦略」と「情報」です。

大学の数は、高校と比べるとめちゃくちゃ多いです。

また、受験方法も多岐に渡ります。

こうした「星の数ほどある」大学の中から、自分が行きたい大学を見つけ、合格していかなければなりません。

たしかに大学に合格するには学力が必要です。

ですが、闇雲に勉強していても、意中の大学に合格することはできません。

むしろ「無駄な時間」を費やしてしまう恐れがあります。

高校3年間はあっという間にすぎます。

限られた時間の中で、いかに効果的に勉強をし、合格していくか。

そのためには、高校入試の時以上に「戦略」と「情報」が求められます。

このあたりの認識が、地方ではまだまだ甘いです。高校生を子に持つ親も

「高校の勉強さえしっかりしておけば、なんとかなるだろう」

くらいにしか思っていない。こうしたご家庭が、まだまだ多いという気がします。

「勉強をきちんとやりつつ、自分から有益な情報を集めていく」

という姿勢が、大学入試では要求されます。

直接足を運ぶ

以上、色々と述べてきましたが、とにかく、高校生が最も早くすべきことは

「目標とする大学を決める」

ことです。

そして、明確な目標を設定するには

「気になる大学には、直接足を運ぶ」

ことです。

色々な高校生を指導してきましたが、素直にアドバイスを聞いて、直接大学まで足を運んだ生徒ほど、大学入試ではいい結果を収めている傾向にあります。

長野県の地元の大学を除けば、「遠征」という形になってしまいますが、それでも直接足を運ぶことには、それだけの価値がある。

そう思っています。

「遊びを兼ねて」でもいいので、大学を目指す高校生は、気になる大学まで直接足を運び、少しでも早く目標を設定をすることをオススメします。

それが、大学入試の一番の「コツ」だと思います。

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