見ながら解いちゃダメ!
2023/5/18
1学期中間テストが始まりました。
1年生にとっては、中学の初めてのテストになります。
テスト勉強の様子を見ているのですが、
「ちょっと待った!!」
と言いたくなるようなやり方をしている生徒がいます。
社会のテスト勉強法
一番気になるのが「社会」です。
社会のテスト勉強として、「学校のワーク」を解いている。それはいい。
問題は「解き方」です。
多くの子が「教科書を見ながら」解いています。
これだと力がつきません。
社会のテスト勉強のやり方は
①まず何も見ずに解く
②答え合わせをしながら覚える
③2,3日空けて、もう一度解く
です。
①まず何も見ずに解く
これが一番大事です。
テスト勉強で意識したいのが、
「できるだけ本番に近い形で問題を解く練習をする」
ということです。
テスト本番で、教科書を見ながら解くということはありえません。
なので、「教科書を見ながら解く」というのは、本番を意識していない、ただワークを埋めるだけの「作業」になってしまいます。
なので、まずは「何も見ないでやる」。
これが重要です。
ただ、なかなか生徒はこれをやろうとしません。
勉強ができない生徒に限って、教科書を見ながらやろうとします。
ですが、この「教科書を見ながら解く」やり方で結果を残した生徒を、私は見たことがありません。
なので、止めた方がいいです。
②答え合わせをしながら覚える
何も見ずに、ワークを解くと、最初に解いた時は、ほぼ間違えだらけです。
10問あったら2,3問できていれば上出来。全部間違えていても、全然おかしくありません。
学校の授業を一度聞いたくらいで問題を解ける人は、ほぼいません。
なので、間違えたことは、それほど重要ではありません。
大事なのは「答え合わせ」です。
答え合わせの時に、いかにしっかりと確認することができるか。
「この問題については、このように答えればいいんだ」
ということを、答え合わせをしながら確認していく。
これが大事です。
③2,3日空けてもう一度解く
そして、一度解いた問題は、2,3日空けてからもう一度解きます。
一番記憶が定着するのは、
「忘れかけた頃に復習すること」
です。
連続して解いてしまうと、前に解いた内容をまるまる覚えてしまっているので、あまり効果的に覚えられません。
2,3日空けて、忘れかけた頃に、もう一度解く。
「この問題、解いたのは覚えているんだけど、答えはなんだっけ…?」
このくらいの状態の時に復習するのが、一番知識として定着しやすいです。
素直にやる子は伸びる
社会に関しては、このやり方で3回くらいワークを解けば、少なくとも定期テストでは80点くらいは取れます。
勉強の得意不得意は、あまり関係ありません。
昔の生徒で、勉強がとても苦手な生徒がいました。
入塾時点の点数は、5教科合計で200点いかない。
その生徒に、
「まずは社会で点数を取ろう!」
ということで、これまで述べてきた社会の勉強法を実行しました。
その結果、「29点」だった社会の点数が、「78点」まで伸びました。
苦手な子であっても、「正しく」練習すれば、社会はある程度点数が取れることの証明になるかと思います。
こうした体験があるので、生徒には「よかれ」と思ってアドバイスしますが、残念ながら、素直に実行できる生徒はあまりいません。
「もったいないな…」
と思います。
さて、今年の1年生はどうでしょうか。
素直にアドバイスを聞いてくれるといいのですが…。
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから