「これはよかったな」と思った勉強法(英語編)
2023/6/23
先日行った保護者会のアンケートの中で、
「生徒にやってみて、『これはよかったな』と思った勉強法があったら教えてほしい」
というご意見がありました。
自分では思いつかないテーマだったので「なるほど…」と思い、今日のテーマにしようと思います。
「これはよかったな」と思った勉強法は色々ありますが、パッと思いつくのが、「英語」の勉強法です。
中3時点で、英語は平均点以下
この生徒は中3の夏頃に入会した生徒でした。
「英語」を苦手としている生徒でした。
1・2年のテストでは、たまに平均点を超えるくらい。
3年のテストでも、「平均点△10~20点」といった感じでした。
正直、英語は伸ばすのが難しいので、
「他の教科を鍛えた方が…」
と思ったのですが、本人の志望が「豊科高校」ということだったので、
「豊科高校なら、進学した後も英語ができないとキツイな…」
ということで、「高校進学後」まで見すえて、英語をやることにしました。
1・2年の文法の復習
まずやったのは
「1・2年の文法の復習」
です。
「中3の夏」ということで、中3の文法もある程度進んでいましたが、
「基礎ができていないところに、中3の文法をやっても、無駄だな」
と思い、
「塾では1・2年の文法の復習をやるから。3年の内容は、学校の授業を頑張って聞いて、自分でなんとかして」
と、生徒には伝えました。
塾で使っている問題集の中で、一番基本的な内容のものを、中1~中3まで一通り購入してもらい、
「I am~」といったbe動詞の最初から復習していきました。
これを2年生の内容の文法(受け身)まで続けました。
2年の内容まで終わったら、もう一度「1年」に戻って繰り返し。
1・2年の文法を2周した段階で、すでに12月が終わっていました。
この間、総合テストが4回ありましたが、1~3回目までは、いずれも平均点以下。
ですが、4回目の総合テストで、初めて平均点を上回ることができました。
年明けは中3の文法を少し
年が明けて、
「1・2年の復習3周目に入ろうか?」
「3年の文法を確認しようか?」
迷いましたが、他の教科の点数(社会)も上がってきていたので、
「もし英語でポカしても、社会でカバーできるかな」
と思い、また、本人が1・2年の復習に多少飽きてきていた面もあったので、「中3の文法」を進めました。
「現在完了形」から始めて、「不定詞のあたり」までを確認しました。
その後、「分詞」「関係代名詞」を少しやってみたら、
「まったくわかりません…」
ということだったので、この2つはあまり深入りしませんでした。
最後にもう一度中3の文法(「現在完了形~不定詞」)をチェックして「終了」となりました。
2月の総合テストの結果は、「平均点△10点」とよくなかったですが、「1月の総合テスト」と「なが模試」では平均点くらい取れていたので、
「まあ、本番でも、平均点くらい取ってきてくれればいいかな」
という感じで送り出しました。
並行して、単語暗記
文法の復習と並行して
「単語の暗記」
をしてもらいました。
「新研究」の後ろに、「重要単語」がまとまっているページがありました。
毎回の授業の際に、その単語を「1列ずつ」練習して覚えさせました。
「青→緑→黄色」の順で、難易度が色分けされていたので、基本的な「青」の単語だけ練習させました。
本当は「青色の動詞」だけに絞って練習しようと思ったのですが、生徒がこちらの言うことを聞かず
「青色の単語」をひたすら進めていったので、
「まあ、いいか…」
と思い、当初の予定を変更して、青色の単語のみ、覚えさせました。
本番の結果
今年の入試は、英語が難しかったです。
なので、
「うわ~、この難易度だと、ちょっと厳しいかな…」
と思って心配していたのですが、結果は
「44点」
と、ほぼ平均点(45点)という点数を取ってきました。
そして、無事に豊科高校へと進学しました。
入塾当初は、正直
「今から豊科高校はちょっと厳しいな」
「英語を上げるのはキツイな…」
と思っていた生徒でしたが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
よかったと思うポイント
①1・2年の文法の復習に徹した
まず「やってよかった」と思ったのは、「1・2年の文法の復習に徹した」ことです。
もし、入塾した最初の段階から、色気を出して「中3の文法」をやっていたら、おそらく結果は出なかったと思います。
中3の英語で「平均点以下」の生徒の場合、「1・2年の復習」を、一からやり直した方が、結果はよくなると思います。
②単語を覚えさせた
これも地道に練習させました。
ただ、
「全部の単語を覚えさせるのは無理」
だと思ったので、基本的なものに絞って練習しました。
苦手な生徒は「手当たり次第」にやろうとするので、苦手な生徒ほど
「的を絞って」「集中的に」
覚えさせることが大事だと思います。
最後に、注意点
結果的に、この生徒はうまく行きました。
が、英語の点数をある程度伸ばすには、「前提条件」が必要だと思っています。
それは
「国語の実力が、ある程度あること」
です。
この生徒の場合も、国語は、だいたい平均点くらいを取れていました。
また、読書習慣があり、休憩時間は本を読んでいました。
ある程度(平均点程度)の国語の力がないと、同じように練習しても、英語は伸びないと思います。
なので、「国語の実力」をきちんと確認した上で、試してみていただければと思います。
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