塾に通うと、成績は上がるのか?
2023/10/11
研修での一幕
現在、塾講師向けの研修を受講中です。
私は一人で塾をやっております。
そうすると、どうしても「お山の大将」的な存在になります。
特に塾を運営している方を見ていると、そうした傾向にある人が多いような気がしています。
「自分はそうはなりたくないな…」
という思いと、
「まだまだ自分は学ばなければ」
という思いから、研修にはできるだけ積極的に参加するようにしています。
研修では、毎回いい刺激をたくさんいただいています。
つい先日もあったのですが、非常に勉強になることばかりでした。
その中で、
「自分の塾に通うようになった生徒さんの成績を、どのくらい上げているか、きちんと把握していますか」
という問いかけがありました。
漠然と「このくらいの割合かな」という感覚は持っていました。
ですが、きちんと正確な数字は出したことがなかったので、いずれ確認しないといけないな、と思いました。
また、このような質問もありました。
「実際に、塾に通うようになった生徒の成績が、どのくらい上がるか、知っていますか」
塾に通って、成績が上がるのは○%
お金を出している保護者様から見れば
「100%上げてくれよ」
という気持ちだと思います。
ですが、実際にはそうではありません。
では、塾に通うようになった生徒は、どのくらいの割合で成績があがるのか。
今回聞いた数字は「50%」でした。
この数字は、あくまで「ある県の数字」であるので、全国的に当てはまるかどうかはわかりません。
ですが、
「塾に通うようになっただけで、すべての生徒の成績が上がるようになるわけではない」
このような事実があることは、保護者の方は知っておく必要があると思います。
成績が上がらない生徒の特徴
さらに、研修では、
「では、どのような生徒が、塾に通っても成績が上がらないのか」
という点についても指摘がありました。
ポイントは2つ。
①遅刻する
②宿題をやらない
この2つが当てはまる生徒に関しては、「塾に通っても、成績が上がらない」ということだそうです。
「確かにな…」
と思います。
うちの塾に通うようになった生徒でも、正直成績が上がらない生徒はいます。
そうした生徒を思い浮かべた時、この2つの条件はもろに当てはまりました。
「①遅刻する」ということは、言い方を変えると「塾の優先度が低い」ということになるそうです。
「優先度が低い=意欲も低い」ということで、結果が出ないのかな、と思います。
それに加えて、「遅刻する」ということは、それだけ「時間を無駄にする」ということでもあります。
限られた塾での勉強時間を、遅刻することによって、さらに短くしている。
これで成績が上がるかというと、さすがに難しいものがあります。
「②宿題をやらない」ということは、「塾で習った内容を忘れる」ということです。
塾に通っている生徒は、「1週間に1教科」というペースで通っている生徒が多いです。
もし宿題をやらなければ、1週間、何も確認しないまま過ごすことになります。
「1週間前のことを思い出せ」と言われても、それが難しいように、1週間前に習っただけで、家で何もしなければ、前の内容はすっかり忘れてしまいます。
これでは成績は上がりません。
「ただ通う」だけでは、効果はない
たまに
「塾に来ていれば、何とかなるだろう」
と思っている生徒がいます。
そういう生徒には、
「塾に来て、塾の空気を吸っているからといって、成績が上がる訳ではない」
ということを、ハッキリと言います。
また、
「成績を上げるのは、あくまでも『自分自身』だから、自分でやらないと、結果は出ない」
こういう趣旨の話もします。
「塾に通う」というのは、あくまでも「成績を上げるための、1つのきっかけ」に過ぎません。
そこに「自身の努力」が加わる必要があります。
うちの塾に通うようになって成績が上がっている生徒の共通点は
「勉強する時間が増えた」
ということです。
決して「私の教え方どうこう」や、「教材の良し悪し」ではありません。
「なんとなくみんな勉強しているから、自分も頑張らないとマズイ…」
こうした「空気」を感じて、自分で勉強するようになる。
そのように行動することができるようになった生徒が、自分の力で成績を上げていっている。
そのように感じています。
ただ塾に通うだけでなく、それを機に
「自分の行動を変えていく」
そうした意識が重要なのだと思います。
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