トップ校の「底が抜けた」
2023/10/12
地域トップ校でも…
先日、塾向けの雑誌の中で、このような内容が掲載されていました。
「今は地域トップ校であっても、『定員割れ』が起こる時代」
「『定員割れ』が起こることによって、トップ校の学力の『底が抜けた』」
少子化の影響で、公立高校入試の倍率はかなり低くなっています。
安曇野市がある、いわゆる「第4学区」においても、その傾向は当てはまります。
極端な言い方をすれば、「偏差値50より低い」高校であれば、ほぼ全入。
そのような傾向にあります。
それでも、いわゆる「松本4校」においては、依然激しい競争が続くであろう、と思っていました。
が、2年前には、地域トップ校の「松本深志」でまさかの定員割れ。
全国的にも、有名な進学校の定員割れが続々と起こっています。
今後どうなるかは予想できませんが、
「今まで生徒が集まっていたから、今年も大丈夫」
と、油断していると、あっという間に生徒が集まらなくなってしまう。
そうした状況に、どの公立高校も置かれているということは言えるのではないでしょうか。
レベルが下がっている?
このように「地域トップ校」であっても定員割れが起こる。
そのことによって、
「トップ校のレベルが下がる」
ということが懸念されます。
実際に、2年前の定員割れの入試では、「『200点台』で深志に合格した」などという話を聞きました。
この年の入試は過去10年で最も平均点が低い年だったので、難しい問題ではありました。
しかし、200点台で合格できてしまうとなると、「さすがにちょっと低すぎるな…」という気がします。
また、今年の入試でも、「平均点+100点」くらいの結果で合格した子がいたようです。
正確な統計は取っていませんが、私の認識では、深志であれば、
「平均点+120点」
くらいがボーダーライン、と考えていました。
それよりも20点低くても合格できる。
そうなると、やはり「トップ校のレベルが下がっている」ということが言えてしまうのかな。
そんな気がしています。
今後2年間の実績に注目
個人的には、今年と来年の松本深志の進学実績に注目しています。
今年の高校3年生は、「入試倍率が高かった」学年です。
そして、来年の高校3年生(現高校2年生)は、「定員割れ」の学年です。
「高校入試の競争の激しさによって、大学進学実績に影響があるのか」
この点に注目しています。
もし仮に、今年の進学実績が良くて、来年の進学実績が悪ければ、
「高校入試の競争を、厳しくした方が、大学進学では結果が出やすい」
ということが言えるのではないか。
そう思っています。
地域トップ校には
「その地域の学力を牽引していく」
使命があると、個人的には思っています。
松本深志が松本深志であり続けるためにも、現役の学生の皆さんには、なお一層の奮起を期待しています。
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