知らないと、聞き取れない
2026/9/24
「音読1000回」
最近、「英語音読1000回チャレンジ」というものを始めました。
英語を教えているとある塾の先生が、YouTubeで、
「音読を1000回やれば、英会話ができるようになる」
という話をしていたのです。
「マジかよ…」と思いつつ、
「じゃあ、実際にやってみるか」
ということで始めてみました。
とはいっても、1日1回です。
1000回終わるのは、早くても3年後。
そこまで気合を入れて取り組むというよりは、「自分を実験台」にするつもりで、気長にやってみようと思っています。
何を音読するか
始めるにあたって、最初に考えたのが、
「何を読むか」
ということでした。
YouTubeでは音読用の教材も紹介されていました。
が、挫折する可能性も高いので、買うのはもったいない。
塾には中学校の英語の教科書があります。
お金もかからないし、せっかくなので、中学1年生から3年生までの教科書を、順番に音読してみることにしました。
最初のうちは、普通に本文を読んでいました。
ところが、しばらくすると、だんだん飽きてきます。
せっかくだから、発音もできるだけよくしたい。
そこで思い出したのが、先ほどのYouTubeの先生が話していた、
「リスニングを鍛えるには、シャドーイングがいい」
という言葉です。
幸い、最近の英語の教科書には「QRコード」が付いています。
そこから本文の音声を聞くことができるので、その音声を流しながら、シャドーイングを始めました。
やってみて気づいたこと
実際にやってみると、なかなか面白い。
そして、あることに気づきました。
それは、
「知っている単語は聞き取れる」
ということです。
すべてが完璧に聞きとれるわけではありません。
それでも、自分が意味も発音も知っている単語については、
「あ、今これを言ったな」
と、ある程度つかみながら話すことができます。
ところが、地名や人名といった、あまりなじみのない単語が出てくると、
「?」
となります。
何と言っているのか、まったくつかめない。
後で教科書を確認すれば、
「ああ、この単語だったのか」
とわかります。
しかし、知らない状態で音だけを聞いても、なかなか聞き取ることができません。
そこで、
「単語を知らなければ、聞き取りもできないんだな」
ということを、改めて実感しました。
「まず単語を覚えさせる」
以前、英語教育で有名な「キムタツ先生」のセミナーに参加したことがあります。
その時に先生がおっしゃっていた言葉を思い出しました。
リスニング力を伸ばしたければ、
「まず単語を覚えさせる」
という話でした。
理由は非常にシンプルです。
「知らない単語は、どれだけ聞いても聞き取れない」
それでは、実際の英文の中でその単語が出てきても、音としてつかむことができません。
当時も、
「なるほど」
とは思っていました。
ただ、今回自分でシャドーイングをやってみて、
「こういうことか」
と、より実感を伴って理解できました。
日本語でも同じ
これは考えてみれば、英語だけの話ではありません。
日本語でも同じです。
自分がまったく知らない専門用語を、突然会話の中で言われても、
「今、何と言ったんだろう?」
となります。
例えば、生徒との会話で、
「今、なんのゲームをやっているの?」
と聞くと、
「××〇〇」
という回答。
「ドラクエ」「信長の野望」「桃鉄」
と言ってくれればわかるのですが、最近のゲームはカタカナの、よくわからない単語を並べてくるので、さっぱり聞き取れません。
ところが、その言葉を一度知ってしまえば、次に耳にした時には聞き取れるようになります。
おかげで「マイクラ」「フォートナイト」「スプラトゥーン」というゲーム名は、聞き取れるようになりました。
人間は、耳から入ってきた音を、そのまま理解できるわけではない。
自分が持っている「言葉の知識」と照らし合わせながら、
「これは、あの言葉だな」
と認識しているのでしょう。
だとすれば、聞き取る力を伸ばすためにも、頭の中にたくさんの言葉が入っていることが必要です。
結局、英語はまず「単語」
英語の勉強の土台になるのは、やはり「単語」なのだと、改めて思います。
単語を知らなければ、英文は読めない。
単語を知らなければ、英文は書けない。
そして今回、自分でやってみて、
単語を知らなければ、聞き取ることもできない。
ということを強く感じました。
中学生を指導していると、
「英語が苦手です」
という生徒はたくさんいます。
ですが、そういう生徒を指導していくと「苦手」という言葉でごまかしていますが、
「そもそも単語を覚えていないだけじゃん」
と感じることがほとんどです。
英文を読んでも、音声を聞いても、知らない単語ばかり。
これでは、英語は伸びません。
逆に言えば、
「単語をしっかり覚える」
と覚悟を決めて、まずはそれだけでもやれば、英語学習はかなり楽になります。
知っている単語が増えるほど、
「あ、わかる」
という場面が増えていくからです。
英語を伸ばしたいのであれば、特別な勉強法を探す前に、まずは1つでも多くの単語を覚える。
今回の「英語音読1000回チャレンジ」を通して、改めてその重要性を感じました。
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