「優しい言葉」をかける気になれない
2026/10/2
2通りの受験生
2回目の総合テストが終わりました。
1回目の総合テストから、まだ1か月も経っていません。
ですから、点数としてはそれほど大きな変化はありません。
ただ、全体的な印象としては、
「少し伸び悩んでいるな」
という感じがしています。
同じように「結果が出ない」生徒でも、大きく二通りに分かれるような気がしています。
一つは、
「頑張っているけれど、結果が出ない生徒」
毎日勉強している様子が見られる。
塾でも集中して取り組んでいる。
それでも、なかなか点数につながらない。
こういう生徒に対しては、
「今は我慢の時」
「自分を信じて、勉強を続けていこう」
と、励まし続けるしかありません。
勉強というものは、やったらすぐに点数として返ってくるとは限りません。
特に受験勉強では、しばらく伸びない時期が続いた後、一気に伸びることもあります。
ですから、頑張っている生徒については、「がんばれ」と心の底から応援する気持ちになれます。
一方で、もう一つのタイプがあります。
それが、
「明らかに勉強していない生徒」
家で勉強している様子が見られない。
塾でもあまり集中できていない。
それでいて、テストが終わると、
「点数が上がらなかった」
と落ち込んでいる。
こういう生徒に対して、どんな言葉をかければいいのか。
「気軽な励まし」は、できない
塾講師として、無難に言うのであれば、
「今から頑張れば、まだまだ挽回できるよ」
ということになるのでしょう。
確かに、それは間違ってはいません。
今から本気で取り組めば、変わる可能性は十分にあります。
ただ、心の中では、
「勉強していないのだから、結果が出ないのは当然だろう」
という思いもあります。
特に、
頑張っているのに結果が出ず、
悔しい思いをしながら、
それでも毎日必死に勉強を続けている受験生
を目の前に見ていると、
努力をしていない生徒にまで同じように、
「大丈夫」
と優しい言葉をかける気には、正直、なかなかなれません。
「自業自得だろう」
「因果応報」
と思ってしまうこともあります。
「正論」だけでも、よくない
ただ、それをそのまま子どもにストレートにぶつければいいかというと、もちろんそうでもありません。
正論というものは、時に人を追い詰めます。
「やっていないからできない。当然だ」
と言ってしまえば、それで終わりです。
その言葉がきっかけで、
「もう無理だ」
と本人が諦めてしまうこともあるでしょう。
まだ変われる可能性がある受験生の可能性を、大人の言葉でつぶしてはならない。
だから難しい。
甘い言葉だけではいけない。
でも、厳しい言葉だけでもいけない。
受験生を指導していると、
「何を教えるか」
以上に、
「その時、その生徒に何を言うか」
が難しいと感じることがあります。
言葉一つで、前を向くこともある。
逆に、心が折れてしまうこともある。
だからこそ、
ただ優しくするのでもなく、
ただ厳しくするのでもなく、
その生徒が次の一歩を踏み出すために必要な言葉を選ぶ。
それが講師の役割なのだと思います。
とはいえ、毎回それがうまくできるわけではありません。
今回の総合テストを見ながら、
「受験生に適切な言葉をかけるというのは、本当に難しいな」
と、改めて感じています。
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