令和3年度公立高校入試の結果を見て
2021/6/21
6月4日に長野県教育委員会のHPで
について発表がありました。
こちらについてお話ししようと思います。
まず5教科で見ると、
303.5→289.7点
と13.8点下がっています。
昨年と比べれば点数は下がりましたが、
それでも300点近い点数なので、
難易度としてはそれほど高くない
入試だったと言えます。
教科ごとに見ると
国語 57.6点(△15.1点)
社会 63.5点(△4.6点)
数学 51.9点(△4.0点)
理科 56.8点(+3.6点)
英語 59.9点(+6.3点)
となっています。
目立つのは「国語」です。
昨年と比べてかなり下がっていますが、
これは「記述式」の問題が増えたことが
影響していると思います。
特に上位校を目指す生徒は
今後「記述式」の対策にさらに
力を入れる必要があると思います。
次に英語ですが、
昨年と比べてそれほど難易度に差があった
とは思わなかったのですが、
平均点が60点近くまで上昇しました。
記述問題が少なかったことが
影響していると思いますが、
受験生の英語のレベル自体が
上がっていることも考えられます。
教科書が変わったことで教科自体の
難易度も上がっているため、
今後、ますます差がつきやすい教科と
なるように思います。
今回の結果で興味深かったのは
「数学」です。
平均点で見ると、昨年よりもやや下がっています。
また、5教科の中で一番点数が低い平均点なので
難しかったといえると思います。
ただ、得点分布のグラフを見てみると例年は山のような形になるのですが、
今年は「ふたこぶラクダ」のように
山が2つできています。
これは「できた」層と「できなかった」層が
二極化していることを意味します。
英語はこうしたグラフになりやすいのですが、
今年は数学でもこうした傾向が見られました。
なので、おそらく今年は「数学」の結果で
合否がわかれたのではないか。
そのように予想しています。
今回の試験結果から
・難易度はここ数年高くないので、
基本的な問題でしっかりと点数を取る
・文系教科(国語・社会・英語)の
平均点の方が高いので、この3教科で
点数を取れるようにしておく
・特に上位校を目指す生徒は
点差がつきやすくなっている
「国語・数学・英語」の準備をする
ということが言えます。
参考にしていただければと思います。
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