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猿田塾

オシムの言葉

2022/5/12

先日、サッカー元日本代表監督だったイビチャ=オシムさんが亡くなられました。

「いつかはこの時が来る」と思ってはいましたが、ついにその時が来てしまった、という心境です。

プロ野球では野村克也監督、サッカーではオシム監督を崇拝していた自分にとって、これで「追っかけ」をする監督がいなくなってしまいました。

この二人の関連本が目に入ると即買いしていました。

オシムさんに関しては、「Number」の有料メルマガにも登録して、その語録に毎週接するくらいでした。

今と比べてお金のない時でしたが、「お金を払ってでも言葉を聞いてみたい」。そう思わせてくれる人物でした。

絶対に叶わない夢ではありましたが、「いつか山雅の監督にオシムさんを…」と心のどこかで思っていた自分がいましたが、これで完全にその夢はなくなりました。

オシムの言葉

オシム監督といえば、「オシム語録」で有名です。

ウィットと示唆に富んだその言葉に魅了された人は多いと思います。

「レーニンは『勉強して勉強して勉強しろ』と言った。私は選手に『走って走って走りまくれ』と言っている。」

「人の頭ではなく、自分の頭で考えなければならない」

「あなたは息子さんを『最後まであきらめずに走る子』に育てましたか?」

「リスクを負わない者は勝利を手にすることができない」

などなど。

数多くの「名言」を残されました。

その中でも、特に有名で、また個人的にも一番好きなのは

「ライオンに追われたウサギが肉離れを起こしますか?要は準備が足りないのです」

です。

「準備」の重要性を問う

この言葉では端的に「準備」の重要性を説いているのだと思います。

人は「結果」に注目しがちです。

テストで例えれば、「いい点数」を取った生徒に対しては、

「あの子は頭がいいから」

と言う。

ですが、大事なのはそこではありません。

「いい点数」を取るために、他の人と比べて

「どれだけの準備をしてきたのか」

そこに注目し、真似をすべきです。

ですが、なかなかそうはなりません。

他人の「結果」をうらやみ、自らの「努力」を怠れば、そこに成長はありません。

仕事においても「準備」は大事です。

どれだけ才能あっても、過去に「業績」を挙げたとしても、そこにあぐらをかいているようであれば、いずれ限界が訪れます。

仕事のできる人は「準備」を念入りに行います。

仕事のできない人は「行き当たりばったり」で何とかしようとします。

「準備」とは、他の人の目に触れるところには表れません。

また、極めて地味な作業を続けることでもあります。

ですが、そうした「準備」をきちんとすることができる人が「結果」を残すことができる。

人生とはそういうものなのだと思います。

ありがとうございました

体調を崩され、日本代表監督の期間は短かったですが、歴代監督の中でも、最も日本人に影響を与えた監督であったと思います。

オシム監督で思い出すのが、脳梗塞で倒れた後の、リハビリをしていた時のエピソードです。

トレーナーが「今日は10回やってみましょう」とアドバイスをすると、オシム監督は必ず11回やっていたそうです。

言われたことよりも1回多くやる。

人よりもほんの少しの努力を、日々積み重ねていく。

人に指導するだけでなく、自らも実践する。そうした姿に多くの人々が魅了されたのだと思います。

もっとオシム監督の言葉を聞いてみたかった。今はただただ残念な思い、そして感謝の思いでいっぱいです。

ありがとう、オシム監督。

☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。

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