「ミス」なのか「間違え」なのか
2022/5/18
テストが近いので、テスト範囲の「確認テスト」を実施しています。
生徒が解いた後、解答用紙をチェックしているのですが、細かい部分での「ミス」がとても目立ちます。
生徒ごとに、その点を指摘するのですが、その時の反応によって、「お説教モード」に突入することしばしばです。
「ミス」で片付けているうちは、成長しない
「うっかりミスをしました」
「ミスっちゃいました」
などと言おうものなら、こちらの「説教スイッチ」がすぐに入ります。
「ミスだろうがなんだろうが『間違い』は間違い」
「ミスで片付けているうちは、絶対になくならない」
「できない人ほど『ミス』を言い訳に使う」
結構厳しく言うので、だいたいの生徒はシュンとしてしまいます。
男の子に説教することが多いのですが、もう少し「なにを!!」と思ってやってほしいのですが、なかなか…。
私も言われたことがあります。
「同じミスを、3回以上繰り返す奴はバカ」
当時は「うるせーなー」と思っていましたが、今、自分が指導者の立場になると、言わんとすることは何となくわかります。
「何も考えずに、同じことを繰り返すんじゃない」
そういうことが言いたかったのではないでしょうか。
「対処法」を考える
「ミス」という言葉の裏には
「自分には解ける実力があったのに、その時『たまたま』間違えた」
という言い訳が透けて見えます。
自分に対する「甘え」です。
これを見逃している限り、何度でも同じ「ミス」を繰り返します。
そこには「改善しよう」という意思がないからです。
「ミスであろうがなんだろうが『間違えた』という事実と正面から向き合う」
「同じような問題が出てきた時に、次は間違えないようにしようと意識する」
そうした意識を日頃から持ち、練習を重ねることで、初めて「ミス」はなくなります。
そして、自分なりに「どうすればいいか」を考え、行動する。これが大事です。
自分の頭で考え、実践する
生徒の中には、自分なりに考えられる子も出てきています。
「せっかち」なため、答え合わせも雑で、ミスも連発している生徒がいます。
そうした点を毎回のように指摘しています。
「なかなか響かないな」と思ってやっていましたが、最近は計算ミスが減ってきていました。
生徒の感想を見ると
「意識してスピードを落としてやってみたら、だいぶミスが減ってきた」
と書いてありました。
この姿勢が大事です。
自分で気づく。そして行動する。
こうした姿勢を続けることで、確実に成長することができます。
このようなことがあると、
「しつこく指摘し続けてよかったな」
と思います。
これが、塾講師のやりがいなのかもしれません。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。