夏休みはこれをやろう!(英語編)
2022/7/6
安曇野市では1学期期末テストが終わりました。
あと2週間もすれば夏休みに入ります。
多くの生徒たちにとっては楽しい夏休みですが、受験生にとっては「勝負の期間」となります。
この時期にどれだけ「自分を追い込むことができるか?」で、ほぼ大勢が決まる、と言ってもいいと思います。
そんな夏休みですが、上手に時間を使わないと、あっという間に終わってしまいます。
そこでまとまった時間が取れる夏休みに「これだけはやっておこう」ということを挙げようと思います。
今日は「英語」についてです。
苦手な生徒にとってはラストチャンス
まず、「英語が苦手な生徒」についてです。「英語が苦手な生徒」とは「平均点以下」の生徒を考えています。
英語が苦手な生徒は、この夏休みの間に相当頑張らなければ、
「英語で点数を取るのは厳しい」
と考えた方がいいでしょう。
英語は「積み重ね」の教科です。
1年から3年1学期までの内容がしっかりと身についていなければ、いくら2学期から中3の内容を頑張ってても、結局身につかないまま終わってしまいます。
そして総合テストや模試、入試などで出題される長文、英作文の問題も解くことができません。
こうした状況を防ぐには、時間が取れる夏休みの間に「どれだけ復習できるか」にかかっています。
1年生の最初から今までに習った「単語」「文法」をしっかりと覚えていくようにしましょう。
英語を伸ばすには「熟語」「基本文」
次に、平均点は超えているけれども、「もう少し英語で点数が取れるようになりたい」という生徒には、
「熟語」「基本文」を徹底的に覚える
ことを勧めます。
公立高校入試の場合、結局は
「基本的な表現を、どれだけ覚えているか」
というところで決まってきます。
その中で生徒を見ていると、「熟語」「基本文」という部分の暗記が、全体的に弱い印象を受けます。
まず熟語を思いつくままに挙げると
「from~to…」
「between A and B」
「be interested in」
「be good at~」
などといった熟語表現があります。
こうした表現は長文、文法問題、英作文でも頻出の表現です。
ですが、このあたりの訳し方を突っ込んでみると、何となくで済ませている生徒がかなり多いです。
逆に、こうした部分をきっちりと訳せるようになっていると
「実力がついてきているな」
という印象を受けます。
熟語も基本文も「文」として覚える
また、文法についても、仕組みは何となく覚えていても「使いこなせない」生徒が多く見受けられます。
これは結局「知識として」覚えているに過ぎないからです。
これだと、長文や英作文で「使える文法」にはなっていません。
では、どのようにすればいいのか。
「基本文」を覚える
ことです。
文法が使われている文を、そのまま覚える。
例えば
I want something to drink.
という例文があります。
これは「不定詞の形容詞的用法」のところでよく出てくる例文です。
これをそのまま覚えてしまいます。
そして、覚える時に
「『to drink』の部分が不定詞だな」
「前の名詞を修飾しているから、形容詞的用法だな」
ということを、頭の中で説明するようにする。
こうして基本文を覚えていくことで、文法も使いこなせるようになっていきます。
熟語も同じです。
熟語部分を覚えていてもあまり役には立ちません。
I study English from Monday to Friday.
のように、文として覚えることが大事です。
一語でも多く「覚える」
英語は、夏休みの間に「一語でも多く『覚える』」という意識を持つことが大事です。
一番まずいのが、
「何となく長文を解く」
「何となく英作文をやる」
という勉強です。
基礎的な用語が身についていないうちに、どれだけ長文や英作文の練習をしても、それは身になりません。
長文や英作文の練習をして、何となく「できるようになった」気分に浸ったとしても、基礎をおろそかにした場合、秋以降、必ず伸び悩みます。
時間がある程度取れる夏休みだからこそ、地道な「暗記」を徹底してやってほしいと思います。
夏休みに暗記したことは、すぐに結果として出てきません。
覚えたことが「使いこなせる」ようになるにはある程度の時間がかかります。
ですが、夏にしっかりと覚えた「熟語」「基本文」は後半の実践的な練習をしていく中で、花開く材料となります。
まだ入試まで時間がある夏休みにこそ「熟語」「基本文」の暗記を徹底してやってほしい。そう思います。
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ぜひご覧ください。