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「宿題なし」の影響?

2022/7/21

中学1年生の数学は「文字式」の計算をやっています。

その中で「同類項をまとめる」計算をやっています。

基本的な計算になるのですが、この部分の定着が悪くて困惑しています。

文字と数字が区別できない?

「同類項をまとめる計算」というのは、「2a+3+5a+4」のような、文字の入った項と数字の項を、それぞれまとめる計算です。

「文字は文字同士、数字は数字同士」でまとめて、あとは足し算をすればいいだけです。

慣れている人であれば、それほど考えなくても、パッと「7a+7」となると思います。

ですが、この「文字は文字同士、数字は数字同士」の部分の理解がなかなかできない1年生が多くて驚いています。

一番多いのが、「2a+3+5a+4」の答えを「14a」とすることです。

前の「2a+3」の部分と、後ろの「5a+4」の部分の数字をそれぞれ足し算して、「5a+9a」として答えを出しているようです。

「同じ種類のものをまとめる」ということが認識できず、ただ「左側から順番に計算していく」ことしかできない生徒が多いことに驚いています。

長年指導していますが、これほどこの文字式の「同類項をまとめる」計算で苦戦したことはありません。

基本的な計算でつまづいている1年生を見ていると

「この先大丈夫か…」

と暗澹たる気持ちになってきます。

「鍛えられていない」

できないことも気になるのですが、もっと気になるのは、「その原因」です。

全体的に今年の1年生の生徒は「鍛えられていない」という印象を受けています。

「同類項をまとめる」計算などは、計算慣れしている生徒であれば、それほど苦なく理解できると思います。

ですが、今年の1年生を見ていると

「計算慣れしていないので、ワンパターンのやり方しか理解できない」

というような印象を、指導していて感じます。

そしてそれは「学校の宿題が減っている」ことが原因なのではないか、という気がしています。

現在、安曇野市の小中学校の宿題は「自主学習」という形になっている学校が多いです。

「自主学習」とは、ざっくり言えば、「やりたい人だけやればいい」というものです。

そのため、学習意欲の低い生徒は、何もしないままで放置されている。

そのような気がしています。

今年の1年生に限らず、今後もそうした方針で進めていくので、今の小6、小5…、もこのような感じになるのかな、と不安になっています。

このままだと「学力格差」は確実に広がっていくのではないか。そうした危惧を抱いています。

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