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「環境」

2022/8/3

先日、東京にいる小学生の甥っ子が、サッカーの試合のために松本に来ていました。

松本山雅が主催する少年サッカーの大会に、甥っ子の所属するチームが招待されたそうです。

そんな甥っ子の試合を観戦していた兄と話す機会がありました。

そこで、色々と考えさせられました。

やり始めた時は同じでも…

この大会には、全国各地からチームが呼ばれていたのですが、上位3チームはいずれも関東のチーム。

山雅のユースチームも出ていたそうですが、下から2番目。ビリは長野県のチームだったそうです。

関東勢が上位を独占し、地元の長野県勢が下位を独占。

「山雅や長野県のチームは弱すぎる」

と兄に言われてしまいました。

実は私も少し試合を見に行っていて、

「山雅のチームは…」

と思っていましたが、「よそ者」である東京民の兄貴に面と向かってそう言われれると、腹が立ちました。

ただ、その後、

「なぜこんなにも実力差があるのか?」

という話になりました。

関東には、普通の少年サッカーチームの他に、Jリーグのユースチームもあります。

そうした数多くのチームが、お互いにしのぎを削っています。

一方、そうした関東の激しい競争から比べれば、環境がよくなってきているとはいえ、まだまだ長野県の環境は「ゆるい」のだろう、と。

サッカーを「始めた」時の実力差は首都圏の子でも、長野の子でも、そんなに差はないだろう。

だけど、その後の「環境」によって、大きく差がついていってしまうのだろう。

そんな話をしました。

首都圏にいたら…

「環境」によって、その子の成長の度合いが大きく変わる。

これは残念ながら「勉強面」でも当てはまる部分があります。

実力のある生徒を見ていると

「この子は、もし東京にいたら、もっと成長できたのではないか」

と思うことが、たまにあります。

長野県であれば「トップ」に君臨する子も、東京にいけば「そこそこできる子」の一人。

周りに、自分より優秀な子がたくさんいる環境で揉まれれば、もっと成長することができたかもしれない。

だけど、長野県では「そこそこ」でトップに立ててしまう。なので、それ以上の努力をすることがない。

たまたま生まれた「環境」によって、その後の人生が変わってしまう。

「こうした状況を打破したい」

安曇野市で塾を始めるにあたり、自分にはそうした気持ちがありました。

今もその気持ちを持ち続けています。

ですが、「全体的な空気感」というか、「大きな流れ」というか、そうしたものを変えるのは並大抵のことではない。

日々生徒を指導しながら、そのことを感じています。

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