昔話では食えない
2022/8/30
今日は、最近ハマった本の紹介です。
それがこちら。
「リアル半沢直樹」
きっかけはネットです。
この夏のお盆休みは、DVDで「半沢直樹」を借りて、ひたすら半沢直樹に浸っていました。
あっという間に見終わってしまい、「なんだか物足りないな…」とちょっとした喪失感にとらわれていました。
そんな時、何気なくネット記事を見ていると、「リアル半沢直樹」の文字が。
で見てみると、こちらの本が紹介されていました。
なんだか面白そうだったので早速購入して読んだのですが、まあおもしろい。
熱中して一気に読んでしまいました。
キリンVSアサヒ
まずおもしろいのは、「ビール売上NO.1」を巡る「キリン」と「アサヒ」の戦いぶりです。
昔は「キリン」が代表作「ラガー」を引っ提げて、圧倒的なシェアを誇っていたそうです。
一方、「アサヒ」はボロボロの経営状態。一時は身売りも検討されるくらいの状態でした。
それを一変させたのが「アサヒスーパードライ」。
こちらの大ヒットにより、一気にアサヒがシェアを伸ばす。
一方のキリンは、完全に油断していて、状況の悪化に上層部のほとんどが気づかない。
そうこうしているうちに、アサヒの猛追を受け、いよいよキリンのNO.1の座が危うくなってくる。
そこで新商品の開発を託されたのが、この本の主役「前田仁」です。
当時のキリンは、完全に「大企業病」に陥っていました。
内向きな仕事、上司の顔色を見て仕事をする。
そうした社員がはびこるなかで、前田は徹底して「お客様目線」にこだわります。
どのような商品が、お客様に受け入れられるかを考え、そして生み出されたのが「一番搾り」です。
「一番搾り」は大ヒットするのですが、その後キリンは…。そして前田は…。
と、ビールを巡る企業同士の争い、そして企業内部のドロドロとした権力争いが、生々しくつづられています。
「リアル半沢直樹」の呼び名にふさわしい内容だと思います。
ご興味ある方はぜひお読み下さい。
「昔話では食えない」
内容はおもしろかったのですが、同時に考えさせられる部分もありました。
前田の言葉の中に「昔話では食えない」という言葉がありました。
「過去の成功にとらわれていては、その先が続かない。次の成功を常に求めていかなければダメだ」
という意味なのだと思います。
我々塾業界は、ともすれば、同じことを毎年繰り返していても、なんとかなってしまうような業界だと感じています。
ただ、それだとその先に成長はありません。
現状を当たり前と思わず、常に
「もっとよいサービス(指導方法)はないか」
を追求していく。
生徒指導に「これでいい」というような「完成形」はないと思っています。
常にいいものを追求する。そんな姿勢で日々の仕事に取り組んでいきたい。
そんなことを、この本を通して、改めて感じました。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。