心の師

2022/8/31

昨日、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏死去のニュースが流れました。

「ついにこの日が来てしまったか…」

第一報を聞いた時、そのように思いました。

人生を変えてくれた言葉

私は、大学卒業後、しばらくの間、完全に「迷走」していました。

生きる目的を見失い、どのように生きていいかわからない。

そんな日々を過ごしていた時期があります。

そんな時に出会ったのが「稲盛和夫」です。

直接お会いしたわけではありません。

ですが、当時勤めていた会社の方で、稲盛氏の話をよくする方がいらっしゃいました。

そこで、「どのような人なのだろう」と興味を持ち、本を買ってみました。

その本が「生き方」です。

こちらの本の中に「利他」という言葉がありました。

その言葉に出会い、私は救われたような、１つの道標を見つけたような、そんな気持ちになりました。

「自分のこれからの人生、『利他』の精神を貫こう」

そう決めて、生きてきました。

もしこの言葉に出会わなければ、「稲盛和夫」という人を知らなければ、自分は今もさまよったままだったのかもしれない。

そう思います。

私にとって、一番苦しい時に導いていただいた、とても大事な人でした。

いつか直接お会いすることができたら、会って話をしてみたい。

そんなことを思っていましたが、その願いは叶いませんでした。

ですが、書物を通して、稲盛会長からは本当にたくさんのことを教えていただいたと思っています。

今も、毎朝こちらの本を読んで勉強しています。

「動機善なりや、私心なかりしか」

物事の判断に迷った時には、この言葉を思いながら、判断するようにしています。

稲森会長の残した「志」をわずかながらでも受け継いで、これからも勉強させていただきたいと思っています。

本当に、ありがとうございました。