変わる長野県公立高校入試
2022/9/16
今の中学1年生から、長野県の公立高校入試が変わります。
長野県教育委員会HPの「長野県公立高等学校新たな入学者選抜制度に関する情報」に、改正案が掲載されています。
要綱だとちょっとわかりにくいので、
「パンフレット「令和7年(2025年)4月に長野県の公立高校への入学を希望するみなさんへ」
というのを見ていただくと、今回の変更点が生徒向けに書かれており、わかりやすいかと思います。
主な変更点
主な変更点は以下の通りです。
前記選抜
これまでの「対面面接」にプラスして、
「学力テスト」
が実施されることになります。
テストの内容は
・40点✕5教科=200点満点
・基本的な内容が出題
・範囲は中3の12月頃までの内容
とのことです。
「中3の12月までの内容」ということなので、だいたい
・英語…関係代名詞
・数学…円周角
・理科…天体
・社会…公民の経済
あたりまでが、出題範囲となるのではないかと予想しています。
後期選抜
これまでの「学力検査」にプラスして
「面接」
が実施されます。
面接は2種類あって、
・前記選抜のような「対面面接」
・面接シートを用いた「紙上面接」
のどちらかが実施されます。
また、面接で必ず聞かれることとして、以下の3つが挙げられています。
①中学で関心を持って取り組んだこと
②高校で取り組みたいこと
③高校に伝えたい、理解してほしいこと
①②はベタな内容ですが、
③高校に伝えたい、理解してほしいこと
を、面接で生徒が伝える、というのは独特な項目だと思います。
変更点を見て思ったこと
前期・後期ともに
「試験が2日間に渡って行われる」
ことになると思われます。
1日目が「テスト」、2日目が「面接」
のような形です。
2日間試験を受けることになるので、受験生やご家族の負担は増えることになりそうです。
受験生は大変になると思いますが、個人的には今回の変更に「賛成」です。
特に「前期にテスト」を設けたのは、いいことだと思います。
前期にテストがあることで、前期を受ける生徒も、ギリギリまで勉強を続けるようになると思います。
また、「中学校の授業進度」が改善されることが期待できます。
例年、授業進度が遅く、年明けの1・2月で「帳尻合わせ」のように進めている中学校があります。
これが「12月まで」と〆切が設けられることで、こうした現象がなくなることが期待されます。
これは後期を受ける生徒にとってもいいことです。
一方「面接」に関してですが、「対面面接」については、それほど心配しなくても大丈夫だと思います。
私は横浜の塾に勤めていた時、面接のある高校入試を経験しています。
「人前で話すのが苦手」
という生徒も、何度も練習していくうちに、しっかりとした受け答えができるようになっていました。
なので、「対面面接」については、それほど心配しなくてもいいのかな、という気がしています。
ただ曲者なのが「紙上面接」です。
これは「面接会場」で、自分の言葉でまとめなければなりません。
書くのが苦手な生徒は、苦戦するかもしれないです。
ただ、幸い質問事項は決まっているので、「対面面接」と同様に事前準備をすることができます。
なので、「紙上面接」が実施される高校を受ける生徒は、きちんと面接の質問事項に対する解答の練習をしておかなければならないと思います。
いずれにしても、中1以降の生徒は、これまで以上に
「自分の考えをまとめて、表現する」
能力が問われることになりそうです。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。