「内申点」と「テスト点」を同時に上げる方法
2022/10/7
長野県の公立高校入試に必要な「内申点」と「テスト点」。
これを同時に上げる方法があれば、どんなにいいか…。
実はこれがあるんです!
結論から言うと
最初に結論から言うと
「字をていねいに書く」
これだけです。
「ふざけるな!」
「そんなの知っている!」
という声もあるかと思います。
ですが、字をていねいに書かずに、評価を落としている生徒のなんと多いことか…。
特に男子生徒に多いです。
こうした現状があるので、あらためて強調する意味も込めて、今日は少し挑発的なタイトルにしてみました。
書いたつもりが「✕」になる
なぜ「字をていねいに書く」という、今更感のあることを強調するのか。
それは生徒の「模試の結果」を見たからです。
とある生徒の「模試の結果」を見ていた際、国語の「漢字」の評価が低いことに気づきました。
「そんなに漢字知らない子だったかな…」
と思って、解答用紙の方をチェックすると、パッと見、正しい漢字が書かれているように見えました。
「あれ、ちゃんと書けているのに?採点ミスなのかな」
と思ってよく見てみると、
・はね、とめ、がきちんと書けていない
・「ぐちゃぐちゃ」と書いてあるので、正確に書けているかどうか判別不能
ということで、✕になっていました。
生徒に指摘すると
「自分では書けたつもりでいた」
とのこと。
「字が汚い」生徒は、こうした「自分では書けた」と思ったところで点数を落とすリスクが高い、ということが考えられます。
他の教科でも影響が
今の入試は、記述問題が多いです。
そのため、漢字を書く場面が多いです。
自分では正しく書いているつもりでも、汚く書いてしまったために、
「読み取れない」
ということで減点される可能性が高まります。
字が汚いと、国語だけでなく、他の教科でも点数が下がってしまうリスクが高くなってしまうのです。
内申をつけるのも「人」
内申点の観点から考えても、「字が汚い」人は不利です。
「字がきれいな人」の内容は、間違っていても、正しいことが書かれているように思えます。
「字が汚い人」の内容は、正しいことが書かれていても、間違っているような気がします。
「書いてある内容が正しければ、字のきれい、汚いは関係ない」
という意見もあるかと思います。
ですが、採点する先生も人間です。
また、数多くの生徒のワークや解答をチェックされています。
私も生徒の解答用紙を見ているのでわかりますが、正直字が汚い生徒の解答用紙を見るのは気が重いです。
字がきれいな生徒の解答用紙をチェックするのは「よし、やるか」という気分で見られます。
一方で字が汚い生徒の解答用紙は「やれやれ…」という気持ちで見ます。
「字がきれいな生徒」の場合は、書かれいる内容が正しいのかの判断がしやすいです。
書かれている「内容」に集中できるわけです。
一方で「字が汚い生徒」の場合は、まず「文字の判別」から始める必要があります。
「この文字はなんと書かれているのだろう?」
という1つ1つの文字の判別から始めなければなりません。
その上で「内容の確認」をします。
なので、字が汚い生徒の解答は、とても見るのに苦労します。
「相手」を思いやれるかどうか
「内容さえあっていれば、字のきれいさなんか関係ない」
という意見もあると思います。
ですが、
「それはちょっと傲慢なものの考え方じゃないかな」
と思います。
「採点をするのが仕事なんだから、字がきれいであろうが、汚くあろうが、正しく採点しろ」
と言っているような気がします。
店員さんに対して
「金払ってるんだから、なにやってもいいんだ!」
という姿勢と同じように感じてしまいます。
そうではなく、採点する人の気持ちも考えて、少しでも見やすい字を書く。
そういう努力をする人の方が私は好きですし、そうした人の評価が上がってほしいな、とも思います。
字をていねいに書くコツ
「そんなこと言っても、急に字をきれいに書くことはできないよ」
と思われる子も多いと思います。
ですが、「字をきれいに」といっても、教科書の見本のようにまできれいに書く必要はありません。
見る人が「見やすい字だな」と思える字を書くことを心がけるだけで、だいぶ違うと思います。
「見やすい字」を書く上で気にしてほしいのが以下のポイントです。
①ゆっくり書く
②大きく書く
③濃く書く
「①ゆっくり書く」ですが、字が汚い生徒のほとんどが、「チャカチャカ」と慌ただしく字を書いています。
なので、いつもよりもスピードを落とすことを意識するだけで、だいぶ字の汚さは解消されます。
いつものスピードが「100」だとしたら、半分の「50」くらいのスピードで書くように意識する。
それだけで、だいぶ変わると思います。
「②大きく書く」は、字の汚さは「細々と」「ギュウギュウに詰めて」書くことによって起こります。
なので、字を大きく書くようにする。
そうすると、字と字の間のスペースも生まれてくるので、読みやすくなります。
また字が大きくなる分、一文字書くのに時間がかかるので、自然とスピードも抑えめになります。
「③濃く書く」ですが、これはどちらかと言えば女子に多いのですが、字が薄すぎて、書いてある内容がわかりにくい、ということがあります。
筆圧を強く書いてほしいところですが、難しいのであれば、シャープペンの芯の濃さを調整することで、濃い字を書くことを意識してほしいと思います。
「耳にタコ」かもしれないが
「字をていねいに書く」
なんて、字についてうるさく言われている生徒からすれば、「耳にタコ」のような案件かもしれません。
ですが、
「字を汚く書いているために、模試の点を下げている」
生徒が毎年いる、というのもまた事実です。
「字をていねいに書く」には、特別な技術は必要ありません。
本人の「心がけ」次第です。
塾の生徒でも、2年生の頃までは、「コチョコチョ」と細かい字を書いていて、
「見にくいから、もっと大きい字を書いて」
と指摘していた生徒がいました。
ですが、受験生になって、こちらから言わなくても、字を大きく、ていねいに書くようになった子がいます。
こうして自分から気づいて、変えようと努力することができる子が、
「内申点」も
「テスト点」も
上げることができるのだと思います。
心当たりのある、「字の汚い」生徒は、今すぐ改善に取りかかって下さい。
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