保護者にしてほしいこと
2022/11/22
小中学生くらいのお子様にとって、「親」の影響力は大きいです。
その影響力の大きさは、保護者の方が想像している以上かもしれません。
ただ、うまくやらないと、親の影響が、悪い方向に転んでしまうこともあります。
そこで、塾講師の立場から、
「保護者の方にこうしてほしい」
と思うことを挙げたいと思います。
「規則正しい生活」
まず、保護者の方に一番やってほしいことは
「規則正しい生活を送る」
ということを習慣づけていただきたいです。
具体的には
・早寝早起き
・朝食はしっかりと食べる
です。
学力が安定している子は、ここがきちんと出来ている子が多いです。
逆に生活リズムが不安定な生徒は、どれだけ勉強しても、なかなか伸びていかない、と感じます。
生活リズムの良し悪しは、生徒の勉強している姿を見ると、何となくわかります。
規則正しい生活を送れている生徒は、授業中も集中して取り組んでいます。
一方、生活リズムが乱れている生徒は、眠そうにしたり、授業中に「ボーッ」としている時間が長かったりします。
こうした時間が積み重なっていくことで、大きな差になる。そう思います。
保護者自身が「読書」をする
次に、「保護者自身が読書をする」ということを心がけていただきたいです。
何かの本に、
「新幹線で読書している子供を見つけた。その横を見たら、親も読書をしていた。『この親にして、この子あり』」
という記事が書かれていました。
特に小学生低学年くらいであれば、親のやっていることには興味を持って真似したがる年頃です。
お子様を「読書好き」にしたい場合には、まず自分自身で「読書をする姿を見せる」ということが大事なのではないか。そう思います。
ただ、実際にはなかなかそうできないのが、人間の弱いところでもあります。
そういう保護者の方は、お子様を
「図書館に連れて行く」
ということが有効です。
私の親(母)も、正直あまり本を読むタイプではありませんでした。
私が本を読んでいる横で、テレビを見ているタイプの人でした。
そんな母ですが、よく図書館に連れて行ってくれました。
また、欲しい本がある場合には、ふんだんにお金をかけてくれました。
読書をする人ではなかった母ですが、「本」に対しては、投資を惜しまないタイプの人でした。
こうした母親の元で育ったので、自分も読書をする習慣がついたのかな、と思っています。
一番やってほしいのは「これ」
そして、保護者の方にいちばんやっていただきたいことは
「子供にスマホを持たせない」
です。
小中学生に、スマホはいりません。
たまに
「うちの子、全然勉強しなくて困っているんです…」
と嘆いている方がいて、よく話を聞くと「子供がスマホにハマっている」とのこと。
そういう話を聞く度に、厳しい言い方になりますが、
「それは自業自得では…」
という風に思ってしまいます。
・周りの子が持っているから
・友達ができないから
・いざという時の連絡手段
などなど、スマホを持たせる理由はあると思います。
ですが、そうした不安を解消するために「スマホが有効に機能した」という話を聞いたことがほとんどありません。
むしろ
「持たせるんじゃなかった…」
と後悔を口にする親御さんの方が圧倒的に多いです。
「学力を伸ばす」という一点から見れば、
「スマホは邪魔」
です。
一度持たせてしまったら、もう回収はできません。
高校生になるまでは、スマホを持たせないようにしていただきたいです。
「環境整備」を意識する
保護者の方に意識していただきたいのは
「環境を整える」
ということです。
中学生くらいになってくると、親の言うことは聞かなくなってきます。
「勉強しろ!」
という言葉は、逆効果でしかありません。
そうした言葉をかけるよりも、子どもたちの行動が変わるような「環境整備」。
こちらに力を注いでいただきたいな、と思います。
こうした「環境整備」は、保護者の方でしか出来ません。
難しいことをやろうとするよりも、まずは身近な「規則正しい生活」。
こちらを心がけていただければ、と思います。
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