部活を辞めると内申点は下がるか?
2022/11/24
「部活」で悩む中学生は多いです。
塾に来て、愚痴っている生徒もいます。
そういう時、私は
「じゃあ、辞めればいいじゃん」
と、身も蓋もないアドバイスをします。
「そんなに嫌なこと、無理に続ける必要はない。こっちも特に止める気もない。さっさと辞めれば。」
思っていることそのままに、アドバイスします。
そうすると、生徒は
「う~ん…」
と黙ってしまいます。
生徒には生徒なりの理由があるのでしょう。それはこちらもわかっています。
それでも
「嫌ならさっさと辞めればいい」
そう思います。
部活を辞めると内申点が下がるか
部活を辞めにくい理由の1つに
「部活を辞めると、内申点が下がる」
というのがあります。
では実際にどうなのでしょうか。
結論から言うと
部活を辞めると内申点は下がる、というのは事実です。
以前、吹奏楽部の生徒がいました。
中3で部活を辞めましたが、音楽の内申点は「3」でした。
他の内申点がだいたい「4」だったので、
「もう少し、音楽を上げられないか?」
と生徒に聞いたところ、
「音楽の担当が、吹奏楽部の顧問なので、おそらく上がらない」
とのことでした。
結果的に、音楽の内申点は「3」のままでした。
「辞めた部活の顧問が、教科担当」
という場合は、内申点に影響する可能性がある、と言えると思います。
高校入試に影響があるか?
また、
「調査書に記載されるので、高校入試に不利になる」
ということを気にして、辞めづらい、ということもあるようです。
ですが、
「部活を辞めたところで、高校入試にほとんど影響はない」
というのが私の意見です。
先程の生徒も、内申点で多少の不利はありましたが、勉強をしっかりとがんばったので、結果的に蟻ヶ崎高校に合格していきました。
他の生徒でも、
「部活を辞めたら入試に不利だから…」
ということで、なかなか辞められずにいた生徒もいました。
ですが、結局辞めたところ、生徒はスッキリしたのか、それから勉強を頑張り、こちらも蟻ヶ崎高校に合格していきました。
どちらも今では大学生です。
なので、
「部活を辞めたところで、高校入試、さらにその先の大学入試にはそれほど影響はない」
と思っています。
むしろ
「部活で拘束される時間が長すぎて、勉強する時間が取れない」
こちらの方が、高校入試では不利にはたらきます。
「部活をやらない」のも1つの手
「部活を辞めたところで、高校入試にはほとんど影響がない」
こうした事情を知っているので、私に「部活」についてのグチを言うと、
「じゃあ辞めれば」
というアドバイスになるのです。
特にやりたいことがなければ、「最初から部活に入らない」というのも手だと思います。
実際に、
「周りの子が入っているから、何となく…」
といって、消極的に部活に入った生徒が、入った後にものすごく後悔している。
そうした姿をたくさん見てきているので、特にそう思います。
中学の部活に関しては
「やりたいことがあればやる。なければ無理に入らない」
それでいいと思います。
うちの塾の特徴
私がそういう考え方だからかどうかわかりませんが、うちの塾の生徒は、「部活を辞める」率が高いように思います。
昨年も、受験生の生徒と話していた時、
「そういえば部活、どうなっているのかな?」
と思って、
「最近、部活どうなの?」
と聞いたところ、あっさりと、
「ああ、辞めました」
と言われました。
今年もそのようなことがありました。
「それなら早く言いなさいよ…」
そう思いました。
部活を辞めた時の副作用
部活を辞めるデメリットはそんなにないと思います。
「物事を途中で投げ出すクセがつく」
「最後までやり抜いた方がいい」
それも一理あると思います。
ですが、イヤイヤ続けた結果、その部活の競技、活動そのものが嫌になり、高校で違う部活に入り直す。
そうした生徒をたくさん見ていると、イヤイヤ続けることのデメリットの方が大きいように感じます。
また「塾講師」という立場から言えば、部活動にかかる時間が多ければ多いほど、「入試には不利」と言えます。
特に受験生にとっては、「勉強時間が取れない」というのはかなりの不利です。
「部活を早めに終わらせて勉強に専念していたら、もう少し上の高校も狙えたかもしれないな」
そういう生徒も過去にいたので、どうしても部活には否定的になってしまいます。
ちなみに、塾生で、部活を辞めた場合の副作用としては
「宿題が増える」
というのがあります。
「時間ができたのだから、これくらいはできるよね」と。
なので、「勉強が嫌いな生徒」は部活を続けた方がいいかもしれません。
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