日本一からの招待
2023/2/14
先日、こちらの本を読みました。
東北勢として、初の甲子園全国制覇を成し遂げた、仙台育英の監督、須江航先生の本です。
「青春は密」という名言を残した方でもあります。
個人的には、この言葉こそが、昨年の「流行語大賞」にふさわしいと思っているのですが(ちなみに次点は「パワーッ!」「ヤーッ!」)。
「歴史を変えた監督は、どのようなチームづくりをしてきたのか?」
という点が非常に気になったので、こちらの本を購入しました。
やっぱりそうだよね
色々と勉強になる部分がありました。
その中で、「やっぱりそうだよね」と思うところがありました。
それは
「質よりも、まずは量」
「量をこなしていくことで、質が高まっていく」
「レギュラーを取る選手は、まず量をこなさなければならない」
という部分。
ここは、私自身の考え方と一致しました。
私の塾でも「勉強量」にはこだわっています。
入塾案内の際にも、最初に
「まずは『量』をこなさなければ、実力はつきません」
という案内をしています。
少なくとも、うちの塾に来ている小中学生の勉強の様子を見ていたら、「質」を言うよりも、まずは「量」です。
まずは「やる」
たまに
「自分には能力がない」
「自分は頭が悪い」
ということを言う生徒がいますが、チャンチャラおかしい。
「『能力』が理由になるほど、勉強したのか?」
「どのくらいの努力で、そういう言葉が出てきているのか?」
能力を言い訳にする生徒には、この点を徹底的に追求します。
なので、生徒は面倒くさくなり、この言葉を自分の前では言わなくなります。
自分の能力を言い訳に使う生徒ほど、「努力の量」は足りないですし、「素直に意見を聞かない」傾向にあります。
これは「大人」である我々にも当てはまることなのかもしれません。
周りの環境のせいにして、やらない。
それではいつまでたっても、何も変わらないのだろうと思います。
まずは「素直にやってみる」。
成長の秘訣というのは、ここにあるように思います。
道筋を明確に提示する
また、書籍を通じて感じたのは
「非常に細かく指導されている」
という点です。
「感覚的な」指導ではなく、「個別具体的」「論理的」な指導。
「日本一になるには、ここまでやらないといけないんだな」
ということを思いました。
生徒を指導していると、どうしても「経験」に頼った指導をしてしまいがちです。
「このくらいやればいい」
ただ、その「このくらい」が、生徒一人一人によって違う。
この部分をより明確に、数字で表して行く必要がある。
そのようなことを思いました。
問われるのは「人間性」
また、「人間性」を高めていくことの重要性も感じました。
ただ技術ばかり教えていても、生徒のその先の成長は見込めない。
「人生は敗者復活戦」
という言葉が出てきましたが、敗北(失敗)から何を学び、次にどう活かしていくか。
この点を考えさせることが、非常に大事なことなのだと思いました。
私も、勉強を通して生徒に一番学んでほしい部分はこの点です。
「結果」よりも「過程」。
「結果」に至るまでに、どのような努力をしてきたのか。あるいはできなかったのか。
その点を、自分で考え、次につなげていく。
このような思考方法を身につけることができれば、どの分野においても活躍することができる。
そう思って、毎日指導しています。
理想は高く、現実は厳しいですが、日々試行錯誤です。
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから