「答えの意味」を考える
2023/2/17
算数や数学の文章題を苦手にする子は多いです。
その理由の1つに、「何となく解いている」というのがあります。
学校で「問題の解き方」は習っているので、教わったとおりにやれば、問題は何となく解ける。
ですが、その出て来た答えが「何を意味しているのか」というところまで考えることができていない。
そのような生徒が多いです。
自分の出した答えが何を意味するのか
小学6年生には、小学校の総まとめ問題を解いてもらっています。
その中で「単位量あたり」の文章題がありました。
A:60平方メートルに30人
B:30平方メートルに20人
「単位量あたりの数字を出して、AとB、どちらの方が混み合っているかを比べる?」
という問題です。
多くの生徒が、「わり算」をすれば答えが出ることを知っています。
ですが
「わり算をして出てきた答えが、何を意味するか」
までわかっていません。
そのため、多くの生徒が「大きい数字を小さい数字でわる」という計算をしていました。
そうすると
A:60÷30=2
B:30÷20=1.5
「混み合っている」という言葉から、「大きい数字の方が混み合っている」と判断して、「A」と解答し、間違えていました。
この場合は、「1平方メートルあたりの人数」を求めなければなりません。
なので
A:30÷60=0.5
B:20÷30=0.66…
という計算をし、
「Aは1平方メートルあたり0.5人、Bは1平方メートルあたり0.66人」
いることになるので、「B」の方が混み合っている。
このように考えなければなりません。
「答えの意味」まで考えるクセをつける
ある程度、算数や数学の問題が解ける生徒であっても、このように
「答えの意味」
まできちんと考え、理解できている生徒はほとんどいません。
おそらく、深志高校に合格する生徒でも、半分近くは理解せず「何となく」解いているように思います。
今は学習環境が整っているため、様々な「解き方」を学ぶ機会が増えています。
そのため、「解き方」だけ知っていて、自分で求めた「その答えの意味」まできちんと理解しようとする生徒が少なくなっているように思います。
これだと「問題は解ける」けれども、「自分が出した答えは、どんな意味があるのか」という部分まで、深く理解することができません。
ただ何となく「点数を取るため」に問題を解いてしまっている。
その結果、数学や算数に興味を持てなくなるのだと思います。
なので、私は「解き方だけ」を教えるのは、あまり好きではありません。
生徒が「答えが出た」といって満足していても、
「じゃあ、その答えは一体何を意味しているの?」
と突っ込んで聞くようにしています。
ただ「答えが出ればいい」と考えるのではなく、さらに一歩踏み込んで、
「自分が計算して求めた答えは、いったい何を表しているのだろう」
こういった部分を考えるクセを持ってほしいと思います。
こうしたクセを持っている生徒が、中学、高校と進学しても成長し続けることができるのだと思います。
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