今後の「大学入試」を予想する
2023/4/20
様々な改革が進んでいる「大学入試」。
我々が受験していた頃と比べて、大きく様変わりしていることを感じています。
そこで、
「これからの大学入試が、どのようになっていくのか」
を予想しようと思います。
大きく二極化する
結論から言うと、大学入試は「大きく二極化」していくと思います。
①難関大学を目指して、一般入試で入学(従来の大学入試のイメージ)
②「入れそうな大学」に「推薦入試」の形で、年内に入学を決める(現在のトレンド)
我々が大学を受験した30年ほど前は、
「一般入試という『テスト』を受けて、合格を勝ち取る」
という流れが一般的でした。
推薦入試で合格する人もいましたが、それは「指定校推薦」という形で、人数は少なかったです。
正確な数字ではありませんが、肌感覚としての割合としては、「一般入試8割、指定校推薦2割」というイメージです。
ですが、今はかなり状況が変わりました。
今の高校生の大学入試の流れは
「推薦タイプの『総合型』『学校推薦型』で、受験する」
↓
「不合格だった場合、『一般入試』に挑戦する」
というのが一般的です。
そして、今は「推薦タイプ」での合格者の枠が広がってきています。
こちらも正確な数字ではありませんが、感覚的には「5割」近くの生徒は、
「推薦タイプの試験で合格している」
という感じがします。
なので、
「半数以上の高3生が、年内には、既に進学する大学が決まっている」
これが、現在の大学入試という気がします。
「お金」の面から考える
大学入試にかけるお金の面から考えてみても、大きく「二極化する」ような気がしています。
①一般入試で合格を目指す(高額)
②推薦タイプで合格を目指す(低額)
我々が受験生だった頃は、「一般入試」が普通でした。
大学を受験する場合、ほぼ全員が予備校に通っていました。
予備校の費用は、年間で100万程度だったと記憶しています。これは今もあまり変わりません。
一般入試で、意中の大学を目指す場合には、100万以上の出費が見込まれます。
一方、推薦タイプの受験の場合、
「一般入試よりも、お金がかからずにすむ」
傾向にある気がします。
うちの塾の卒業生で比べてみても、
「一般入試で合格した生徒」
→3年間で100万程度の塾代
だったのに対し、
「総合型で合格した生徒」
→3年間で40万程度の塾代
で済んでいます。
生徒数が少ないので、統計的な正確性はありません。が、
「推薦タイプで合格する場合には、一般入試よりも、出費が少なくて済む」
というのは、おそらく間違っていないと思います。
「目標設定」が重要
以上、まとめると、今後の大学入試は
「ある程度のお金をかけて、自分が目標とする難関大学に一般入試で目指す」層
「あまりお金をかけず、入れそうな大学に、推薦タイプで合格を目指す」層
に大きく分かれていくように思います。
そして、今の流れからすると、「推薦タイプ」の合格者が今後は更に増えていくような気がしています。
「大学入試にはお金がかかる」
というイメージは、一部の難関大学を目指す人達だけにとどまり、多くの高校生にとっては、
「自分が入れそうな大学に、まずはチャレンジしてみる。それで合格できれば、お金もかからなくてラッキー」
こちらが大学入試の「主流」になっていくような気がしています。
「一般入試」「推薦タイプ」いずれにしても、
「いかに早い段階で、自分の目標とする大学を設定し、準備するか」
によって、お金の面でも、受験戦略の上でも大きく変わってくると思います。
なので、大学進学を考えている高校生は、まずは
「意中の大学」
を見つけることが大事です。
それによって、大学入試を巡る戦略は、大きく変わっていくと思います。
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