「読み」「書き」を鍛える
2023/9/20
国語が…
総合テストや2学期中間テストの結果が返ってきています。
その中で「国語」の出来がイマイチな生徒が多いのが気になります。
「国語」は伸ばすのが一番難しい教科です。
国語は、小学校の頃から積み重ねてきた成果が「テスト結果」として表れます。
また、各自の「習慣」、例えば
「読書をするかどうか」
「丁寧に字を書くかどうか」
によっても大きく変わってきます。
なので、短期間で成果を出すのは非常に難しい。それが「国語」という教科の特性です。
国語ができない生徒の特徴
どちらかといえば、私自身は国語が得意な方でした。
そうした自分の目から見ると、「国語が苦手な生徒」には、共通していくつかの特徴があります。
まず1つは「読まない」。
問題を解かせてみると、異常に速く解き終わる生徒がいます。
問題自体はそこそこ解けているのですが、テストになると、イマイチ成果が出ない。
こうした生徒は、「よく読んでいない」ということが原因として挙げられます。
「ただ問題を解く」ことが目的となっているため
「問題文をしっかり読まない」
「解説をきちんと読まない」
このような姿勢で問題を解いているように、私の目からは見えます。
きちんと「読まずに」問題を解いているので、1つの問題から得られる情報が非常に少ない。
「燃費の悪い」勉強をしているのが、「読まない」生徒の特徴です。
2つ目は「書かない」。
数学を解かせるとよくわかるのですが、「書かない」生徒は、「ただ答えを出す」ことのみに力を入れています。
そのため、途中式も書かずに、ただ答えだけをノートに書きます。
簡単な問題であればそれでもいいかもしれません。が、難しい問題になると、間違えが増えてきます。
その時に、きちんと途中式を書いていないと、
「自分がどのような思考過程で問題を解いたのか」
が、確認できません。
「自分がどこを間違えたのか」
「どの部分でわからなくなったのか」
を確認することができないので、同じような間違えを繰り返す。
「書かない」生徒には、このような特徴があります。
「読み」「書き」はすべての教科の基礎となる
昔の人は、勉強の基礎として
「読み・書き・そろばん」
と言っていますが、よく言ったものだ、ということを、つくづく感じます。
「読めない」
「書けない」
生徒がこれほど多いんだ、ということを、生徒を指導していると痛感させられます。
上っ面の指導をどれだけやっても、基礎となる「読み」「書き」が中途半端であれば、必ずどこかで成長は止まります。
どの教科を勉強するにしろ、まずは「読み」「書き」です。
この部分をもっと意識して勉強に取り組んでいく必要があります。
「読めない」生徒は、まずは問題文や解説をしっかり読む。
できれば黙読でなく、音読した方がいいです。
声に出して読んでみると、自分がいかにスラスラと読めないかが、感覚としてわかると思います。
音読がスラスラ読めないということは、黙読をしても、「読んだつもり」になっているということです。
1つ1つの文から、意味をしっかりと読み取れるように練習してほしいです。
「書けない」生徒は、まずは「ていねいに書く」ことを意識する。
字が「きれい」「汚い」はあまり問題ではなく、むしろ「読みやすい」「読みにくい」の方が問題です。
字が汚くても「読みやすい」字が書いていてあれば大丈夫です。
「読みにくい」字の代表は、「字が小さい」です。
「字を大きめに、ていねいに書く」
ことを意識するようにしてほしいです。
迷ったら「漢字」
何をすればいいかわからなくなったら、「漢字練習」をオススメします。
「漢字の習得と、文章力の向上には、関係性がある」
という統計データもあるそうです。
「漢字」というのは、日本語の基盤になるものなのだと思います。
私の経験談をすれば、中学時代は毎日30分は漢字の練習をしていました。
それが「国語の実力の下支えになっていたのではないかな」と、今になって思います。
国語の実力は、一朝一夕には向上しません。地道な練習が必要です。
ですが、ある程度の実力まで高められれば、急激に下がることもありません。
毎日の勉強の際に、常に「読み」「書き」を意識して、取り組んで頂きたいと思います。
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