「正確な知識」を持っていく
2024/1/11
まだまだ基礎があやしい
後期選抜まで残り2ヶ月を切ってきました。
多くの受験生が「過去問」を解く機会が増えてきています。
生徒の解答をチェックしていて思うのですが、
「まだまだ基礎があやしいな…」
ということを感じます。
この時期になると、どうしても
「難しい問題」
に目がいきます。
「難しい問題」というのは、配点も高いです。
なので
「難しい問題が解ければ、一気に点数が上がる」
と考えがちです。
ですが、そうした「難しい問題」が解けるかどうかで、受験の合否が決まるケースはほとんどない、というのが現実です。
では、どの部分で差がつくのが。
それが「基本」です。
これ、解ける?
例えば、以下の数式。
違いがわかりますか?
上は「文字式」です。
なので、「通分」して、分母を「6」に揃えて計算します。
下は「方程式」です。
なので、「両辺を6倍」して、分母を払ってから計算します。
この2つの式の違いがわからず、
「分数の形の文字式だから、6倍する」
と、機械的に解いてしまう受験生が、今の時点でも半数くらいはいるように思います。
こうした、
「ちょっと気をつければ間違えない」
ような問題をきちんと取れるかどうか。
その積み重ねによって、合否が決まるのだと思っています。
「正確な知識」を持っていく
私が受験生時代に言われた言葉で、
「『100の曖昧な知識』ではなく、『10の正確な知識』を、試験会場に持って行くように勉強する」
というものがあります。
100の曖昧な知識では、試験問題に正確に答えられない。
「あれ、なんだっけな~?」
「聞いたことはあるんだけど…」
曖昧な知識だと、テスト中にこうした状態になり、結果間違えます。
そうではなく、仮に「覚えたことが出なかった」としても、もし出たら
「この問題の解答は〇〇」
と、自信を持って答えられる知識を、確実に持っていく。
その方が結果が出せる。
そういう意味なのだと思います。
試験が近くなってくると、どうしても「ザッ」と大まかに練習して「わかったフリ」をするようになってきます。
ですが、そうした勉強では、結局本番で役に立つ知識は身につきません。
範囲は限定されるかもしれませんが、
「今日はここからここまでの内容を、確実に覚える」
と、絞ってやった方が、試験で答えられる可能性は高まります。
試験が迫って、精神的な余裕がなくなってきている今だからこそ、
「範囲を絞って、正確な知識を身につける」
という、地道な勉強をしてほしいと思います。
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