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県ヶ丘の英語科がなくなる?

2017/6/22

県ヶ丘の「英語科」がなくなるみたいです。
※参照…県教育委員会HP
 「平成30年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施予定概要」
正確には、「英語科が、
『国際探求』と『自然探求』というコースに分かれる」
みたいです(タイトル煽りです。スイマセン…)。
コース名を見ても、どんなことを勉強するのか
いまいちピンときません。
耳に入ってきた話を自分なりに解釈すると、
「国際探求」は今までの英語科っぽいカリキュラム?
「自然探求」は英語が得意+理数系が得意な人向け?
というような感じのようです。
ざっくりまとめると、
「国際探求」…英語科
「自然探求」…理数科
という認識でいいのかな、と思います。
※あくまで個人的な認識なので、
  高校からの正式な発表を必ず確認してください。

個人的には、どちらのコースも…。
理由は単純。
「前期試験の定員が多いと思われるから。」
前期試験は首都圏ではほぼ廃止され、
その流れは全国的に広まりつつあります。
なぜ廃止されつつあるのか?
前期で入学した子は、高校に入ってから
授業についていけないことが多いから
」です。
前期だと2月上旬に試験が終わります。
そこで合格すれば、高校入学までの
ほぼ2ヶ月、勉強から解放されます。
一方、後期は3月上旬まで終わりません。
前期合格者と後期合格者とでは、
「1ヶ月」勉強する期間が違ってきます。
そして、この「1ヶ月の差」がとても大きいのです。
中3生が一番伸びる時期、それは
「年が明けた1~2月」、
最後の追い込み期間です。
12月でもまだのほほんとしている子は
正直います。
ですが、年が明けるとさすがに入試が迫ってきている
ことを実感し、子供たちも焦り始めます。
そこでようやく目の色を変えて
必死に勉強を始めます。
追い込まれることで、初めて本気になります。
この状態が一番成績が上がりやすいです。
前期で受かってしまうと、
こうした一番成績が伸びる時期を
放棄することになってしまいます。
この差は決定的です。
県ヶ丘に前期で合格できる生徒は
かなり優秀な生徒だと思います。
せっかくの優秀な生徒なのに、
2か月近く遊ばせてしまうことになってしまいます。
前期入試時点では負けていた生徒が、
後期試験を勝ち抜き、4月に入学した時には、
前期試験の生徒よりも実力をつけている。
そんな状態が想像されます。
「なぜ時代と逆行してしまうんだろう?」
と思います。
合格後、生徒のモチベーションを維持するための
特別なカリキュラムがあれば別ですが、
入試に向けて目の色を変えて努力する生徒と、
合格が決まり、ほっとした状態で勉強する生徒と、
どちらの方が実力がつくでしょうか?
「入試」に勝るカリキュラムはないと思います。
そのあたりのお考え(前期合格後の生徒の育成方針)があれば、
ぜひ伺ってみたいと思います。
なので、私は前期試験がどうしても好きになれません。
県ヶ丘を目指している生徒がいますが、
その子たちには「普通科で、後期試験を受けて欲しい」と
伝えています。
確かに前期試験で受かれば、いち早く受験の苦しみから
解放されます。
他の子が後期試験に向けて苦しんでいる様子を横目に、
「早く受かって、良かった~」と
ちょっとした優越感に浸れるかもしれません。
ですが、その優越感は後期試験が終わる、
ほんの少しの間だけです。
高校入学と同時に、今度は立場が逆転します。
生徒に高校に入ってから苦労してほしくないので、
苦しくても後期試験を乗り越えるように指導しています。
特別コースを設置して、優秀な人材を集めたい、
という改革精神は素晴らしいと思います。
ですが、「前期試験優位」の選抜方法だけは
やめてほしいと思います。
これが、「前期1割(4名)、後期9割(36名)」の
定員募集だったら逆に素晴らしいと思うんですけどね…。
以上、一塾講師の戯言でした。

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