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「教えない」コーチが名コーチ

2017/8/22

お盆休み中にプロ野球野村克也元監督
の本を読みました。
「弱者の兵法」
-野村流必勝の人材育成論・組織論-

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その中に
「教えないコーチが名コーチ」
という一節があります。
その一部を紹介します。
最近はなんでも手取り足取り
懇切丁寧に教える指導者が多いが、
常日頃から私は、コーチたちに
「教えすぎるな」と命じているほどだ。
メジャーリーグにもこういう名言がある。
「教えないコーチが名コーチである」
なぜか。
教えすぎると、選手のみずから考えようとする
気持ちを奪ってしまうからだ。

私も同意見です。
生徒が質問をしてきた際、
私は必ず「逆質問」するようにしています。
「どこがわからないの?」
「どこまでできたの?」
「解説のどこまで理解できた?」
生徒がまず「自分の頭で考えたのか?」を
チェックするためです。
一通りやってみたけどわからなかった生徒は
きちんと答えられます。
何も考えずに質問してきた生徒は
答えられません。
その場合は、
「もう少し考えてみて」
と再考を促します。
当塾は教える時間が他の塾と比べると
少ないと思います。
それは「自分の頭で考えさせたい」と
思うからです。
説明を聞いている方が楽だし、
わかった気になります。
しかしそれでは自分1人で問題を
解かなければならなくなった時に
解くことができません。
生徒の「質問」には大きく分けて
2つの種類があります。
1つは「なぜそうなるのか?」という質問。
この質問の場合は、
問題が難しかったり、解き方の理解が難しかったり
する場合が多いです。
こうした質問の場合は、
きちんと答えるようにしています。
もう1つは「面倒だから聞く」という質問。
この質問の場合は、
「解説を確認しよう」
「ココ見て」
と言って自分で解決するよう促します。
安易に教えて「楽」をさせることはしません。
自分の頭で考えているかどうか。
面倒だから、と安易に聞いていないか。
その見極めがきちんとできる先生が
「いい先生」なのだと思います。

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