意識して使う
2018/12/11
小学生の生徒の悩みの1つとして
「漢字の覚えが悪い」
というのがあります。
しっかりと練習しているはずなのに、
なかなか覚えない。
特に「前の学年で習った漢字」は
結構できる子であっても
忘れてしまっていることが
多いように思います。
原因は色々あると思いますが、
一番問題に感じているのは
「普段使っていない」という点です。
漢字は「文章」として使えるようになって
始めて意味があるというのに、
目先の「テスト」でとりあえずいい点が
取れればそれでいい、と考えている
子が多い気がします。
漢字は普段の生活の中で
自分から意識して使っていくことで
身についていきます。
ですが、小学生の生徒は
知っている漢字であっても
「ひらがな」で書こうとする傾向があります。
そう感じたのは、「名前」を書いた時です。
毎回生徒には自分の名前を
書かせているのですが、
ひらがなで書いていた子がいました。
注意して漢字で書くように
しましたが、複数の子(女の子)が
ひらがなで書いていたので、
「もしかしたら、ひらがなで書くのが
流行っているのかな?」
と勘ぐってしまいました。
国語力が強い子の特徴の1つに
「知っている漢字をなるべく使って
文を書くことができる」
という点が挙げられます。
知らない漢字であっても
文章を見ながら、まずは書いてみる。
そうやって意識して練習しているうちに
自然と「使える漢字」を増やしていきます。
そして、こうした子はだいたい
「語彙力」もつけていきます。
「自分で調べ、練習し、習得する」
という習慣が自然とできているからです。
漢字練習はただ
「漢字をノートに書いて終わり」
とするのではなく、
「文章の中でいかに漢字を使えるか」
というところまで意識して
練習してほしいと思います。