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小学生の「理科」「社会」

2019/4/10

小学生のお子様のいる保護者の方から、
「小学生の『理科』『社会』は、
 どのように勉強すればいいでしょうか?」
というご相談をいただくことがあります。
それに対する私の答えはこちらです。
「中学受験をする以外は、
 小学生のうちに、『理科』『社会』を
 そこまで勉強する必要はありません。
 学校の授業をしっかり聞いてください。」
「勉強よりも、『興味を持つような体験』を
 させておくといいと思います。」
「小学校では、理科が一番できたのに、
 中学では…」
という声をよく聞きます。
小学校の理科は理解しやすく、また
体感として認識しやすい内容が中心なので、
テストでいい点が取れるのだと思います。
しかし、中学の理科は
「覚える知識の量」「計算の複雑さ」
共に一気に複雑になります。
また、「体感としてイメージしづらい」
内容が問われるので、
想像力が必要になってきます。
こうした「暗記力」「計算力」「想像力」は
国語と算数の力が問われます。
なので、国算の力がないと、
理科だけで点数を取るのは
厳しいです。
次に社会ですが、
小学校で扱う内容は「薄く広い」ので、
知っておけば中学に入ってから多少は
有利になる、という程度のものです。
中学に入ってから本格的に鍛えた方が
いいと思っています。
むしろ点数が悪いからといって
無理やり教え込んでしまうと
「苦手意識」が刷り込まれてしまい、
中学に入ってから伸びなくなると
考えています。
「理科」「社会」に関しては
テストの点数にこだわらず、
むしろ「興味」を持つように
導いていただけるといいのかな、
と思います。
以前、理科を苦手にした子に、
「れき・砂・泥」の説明をしたことがあります。
泥遊びなどをしたことのある子であれば、
「重いれきは、すぐに堆積してしまい、
 軽い泥は遠くまで運ばれる」
ということが感覚的にわかると思います。
ですが、この子には
そうした感覚がなかったため、
「知識」として覚えなければ
ならなくなってしまいました。
また、以前夏期講習の休憩時間に、
生徒達に手伝ってもらって
草むしりをしたことがあります。
その時に生徒達が、抜いた草を見ながら、
「これは根っこがひげ根だから…」
「これは葉っぱの葉脈が…」
などと言ってやっていました。
その後、なが模試で
まさにこの植物の問題が出題されたのですが、
草むしりを手伝ってくれた生徒は
バッチリ答えられていました。
特に理科に関しては、小学生のうちに
「遊びを通した体験」をしておいた子の方が
中学に入ってから伸びると思います。
目先の「点数」にこだわらずに、
時間に余裕がある小学生のうちには
様々な体験を積ませた方が
いいと思っています。

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