安心感
2020/1/28
生徒を指導していると、
「安心感」というものが
とても重要だと思うことがあります。
例えば計算をチェックしている時。
「あれ?」というような間違いを
している時があります。
「普通に解けば」十分解けるはずの問題の場合、
「まずは自分で間違っているところを確認して
直してみよう」
という風にします。
大抵は自分で間違えを直せるのですが、
たまにどうしても自分で間違えを
発見できない時があります。
その時は一緒になってやってみます。
その際も教えすぎないように、
できるだけ自力で解けるように
誘導します。
すると、だいたい解けます。
はたから見ていると
「この子の実力であれば、これはできるだろう」
という問題でも、
あわてたり、不安な状態のまま解かせると
解けなくなってしまう、と感じます。
子供たちにとって
「安心して勉強できる環境」
を整えるということは大事なんだな、
ということを感じます。
「マズローの5段階欲求」という話を
たびたび耳にすることがあります。
詳しくは覚えていないのですが、
「まず子供たちが安心して勉強に取り組める
環境がないと、勉強に集中できない」
というような趣旨で話を聞いた記憶があります。
「ふ~ん、そんなもんかな~」
と思って聞いていましたが、
最近、この言葉は本当だなということを実感します。
受験生にとっては、
今が一番精神的に厳しい時です。
思うような結果が出ない、
成績が上がらない、
何度やっても解けない、などなど。
そうした不安な状態にある受験生に
いかに「安心できる」環境を整えることができるか。
この時期は点数的な部分に目がいきがちですが、
環境面にも気を配るようにしなければならない、
と改めて気を引き締めています。