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「比」の考え方を意識する

2020/10/26

最近小学6年生は、
「比」について学んだと思います。
教科書や問題集では比較的「さらり」と
進めてしまうところですが、
個人的には、この単元はかなり大事だと思っています。
というのも、「比」の考え方が
きちんと身についている生徒が
かなり少ないと感じているからです。
算数や数学のほとんどの場面では、
「絶対的」な数値が聞かれます。
例えば
「たて30cmよこ18cmの長方形の面積は?」
という問題であれば、だいたいの生徒が
答えられます。
ところが、
「たて1辺の長さとよこ1辺の長さの合計が
48cmの長方形があります。
たてとよこの長さの比が5:3です。
この場合の長方形の面積は?」
このように比をからめた問題になると、
途端に答えられる生徒は少なくなります。
この問題の解答を見ると、だいたい
48×5/8=30
48×3/8=18
16×30=540
このようになっています。
優秀な生徒であれば、問題の解き方を覚えているので、
ひと通り問題は解けます。
ただ、「なぜ5/8や3/8をかけるのか」
というところまで突っ込んで質問をすると
誰も答えられません。
比をからめた問題の場合は
「比1あたりの長さを求める」という考えが大事です。
48cmの長さをたて5、よこ3の比で分割するのだから、
比1あたりの長さは
48÷(5+3)=6cmということになります。
あとはたてとよこの比の大きさにあわせて
たてが5→6cm×5=30cm
よこが3→6cm×3=18cm
このように
「相対的な数値で表されているものと、
絶対的な数値との関係性を押さえる」
「比1あたりの数値を求める」
という考え方は、
中学、特に「理科」を学ぶ上で
とても大事になってきます。
たとえば
振動数(ヘルツ)を出す問題。
振動数とは「1秒間に何回振動するか?」
を表す数値ですが、
問題から読み取れる数値は
「1振動あたり0.002秒」という形です。
この数値を使って振動数を出すには
「0.002秒で1振動するのだから、
1秒だったら何振動するのか?」
という比の考え方を使って
0.002:1=1:x
という比例式が立てられれば
簡単に求められます。
ただ、多くの生徒が「比」の考え方が
身についていないので、
与えられた条件をどのように使っていいかに
気づかないまま終わってしまっています。
それは結局の所、
小学校の算数、「比」「単位量」の
考え方が身についていないからだと
指導していて思います。
「比」「単位量」については、
学校では基本的なところを教えるので手一杯で、
突っ込んだところまではなかなか手が回らない
というのが現実のところです。
なので、ご家庭で意識的に学ぶ必要があります。
「比」「単位量」の単元は問題数が少ないので、
いくつかの問題集を使って、
繰り返し解きながら身につけるのが
いいと思います。
「比」「単位量」の考え方を身につけておくと
中学の理科の理解が俄然しやすくなります。
逆に言えば、この部分の理解があやふやだと
公式を「覚えるだけ」になってしまって、
かなり厳しくなると思います。
「本質的な理解」をするためにも
ぜひ「比」の考え方、そして「単位量」の考え方を
小学校のうちに身につけておいてほしいと思います。
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