小事は「大事」
2024/10/8
一流の経営者に共通すること
最近、「一流企業」と言われる会社の経営者の方の本や自伝をよく読みます。
その中で
「共通しているな」
と感じる部分がありました。
それが
「小事を大事にする」
という点です。
一流ほど「小事」を重視する
一流企業の経営者ですから、毎日忙しい生活をしていると思います。
決断をする規模や額も、一般の人と比べて桁違いに大きいと思います。
なので、そうした「重要な決断」にのみ全力を注いでいるのではないか。
「取捨選択」をうまくやっていることが、一流企業の経営者なのではないか。
漠然と、そうした予想をしていました。
ですが、本を読んでみると、
「小さなことをおろそかにしない」
「日々の小さな決断をおろそかにしていては、大きな決断などできない」
といった話をしている経営者の方がほとんどでした。
さらに、
「小さなミスをそのまま放置しておくことで、後の大きな事故につながる」
といった考え方を持たれている方がほとんどでした。
忙しいと思われる経営者ほど「小事」を大切にしている。
「神は細部に宿る」
という言葉がありますが、正にその通りなのだな、ということを感じました。
岡田監督
サッカー元日本代表の監督で、現在今治FCの経営者でもある岡田武史さんは、選手を指導していた際、
「小さな所で手を抜かない」
という指導をしていたそうです。
「ランニングをする時に、ズルして最短距離を走る選手がいる。
日々の練習の中ではそれほど差はつかないかもしれない。
ただ、そうした「手抜き」は、大舞台に立った時に、必ず成果として現れる。
だから、日々の練習から「小さなこと」を絶対におろそかにしてはいけない」
このような話をしていたそうです。
大舞台でも結果を残す人は、日頃から「小事」を大切にしているんだな、ということを感じました。
小事の積み重ね
翻って、生徒の勉強の姿勢を見てみると、「小事」をおろそかにしている生徒が目立ちます。
「とりあえず今、目の前の課題さえなんとかできればいい」
そうした姿勢の生徒が多いです。
ですが、日頃の勉強からできていないことは、テスト本番でもできていません。
それはテスト結果を見ても明らかです。
そして、「テストでできていない」ということの多くが、
「計算ミス」
であったり、
「書き間違い、写し間違い」
であったり、
「読み間違い」
といった、「ちょっとしたこと」であることが多いです。
こうした「ちょっとしたこと」を、いかに日々の勉強の中で意識し、改善していくことができるか。
「学力を伸ばす」ということは、結局こうした日々の小事の積み重ねなのだろうと、経営者の言葉を聞いて、改めて思いました。
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