計算を速くするコツ
2025/1/10
物足りない
生徒の計算する様子を見ていると、正直「遅いな…」と思ってしまいます。
みんな教わった通りにはやっています。
ですがその先、
「自分なりに工夫して、速く正確に解く」
ということができてないな、という印象を受けます。
教わった通りに素直にやるのはいいことです。
ですが、もう少し自分で
「どうすればもっと速く、正確に解けるか」
ということを考えて、色々工夫してみてほしいのですが、なかなかそういう生徒はいません。
「繰り返し練習する中で、コツをつかんでいく」
という経験が、生徒たちには不足しているような気がします。
計算の「コツ」
計算を速くするには、
「覚えてしまう」
ということが大事です。
例えば
「ひとケタ+ひとケタ」
「ひとケタ-ひとケタ」
のような基本的な計算は、答えを覚えてしまうことです。
こうした簡単な計算は、大人になってからも意外と使うので、覚えてしまった方が何かと便利です。
おそらく計算が得意な人は、意識的にせよ、無意識的にせよ、このくらいの簡単な計算の答えは、覚えてしまっているように思います。
「よく出てくる数字」についても、覚えておくと計算が楽になります。
たとえば小数の「0.25」は分数の「1/4」と同じです。
こうした「よく出てくる小数と分数の関係」を覚えておくと、計算がかなり楽になります。
先日も小学生に
「小数と分数が混ざった計算」
をさせてみたのですが、「小数」でそろえて計算していたので、非常に時間がかかっていました。
もし「小数と分数の関係」が覚えられていれば、例えば「0.25×0.25」であれば、
「1/4×1/4=1/16」
と、あっさりと出すことができます。
こうした工夫を、生徒たちには考えてみてほしいです。
数学も「覚える」
中学の数学でも「覚える」ことは重要です。
「2ケタの数字の2乗」は、因数分解や平方根でよく出てきます。
たとえば「169」という数字は「13の2乗」ですが、これを知らずに因数分解ができない、あるいはルートが外せない、という生徒が多いです。
「11~19までの2乗の数」
は、中3になったらよく出てくるので、覚えてしまった方が速いです。
自分なりに試行錯誤してみる
今の生徒たちは、覚えなければならないことが多いです。
そのため、新しいことをどんどん学んでいかなければなりません。
また、指導体制も充実しているので、ほとんどのことを「教えてもらえる」環境にあると思います。
ただ、その一方で、同じ問題を「反復練習する」機会が少ないかな、という風に感じています。
「同じことを繰り返す」ということは、一見すると「無駄なこと」のように思えるかもしれません。
特に「できる」ことを繰り返して、新しいことが身につくのか、という風に思うかもしれません。
ですが、自分なりに意識を持って「反復練習」することは、その問題に対する「コツ」というものをつかむ、という意味で有効だと思います。
生徒たちには、ただ人から聞いた知識を何も考えずにやるだけではなく、
「自分なりに試行錯誤して、コツをつかむ」
という経験を、勉強を通してつかんでほしいな、と思っています。
そうした経験は、きっと大人になった時にも役に立つはずです。
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