場の力
2026/4/2
「場の力」
先日、円覚寺の横田南嶺管長が自身のYouTubeチャンネルで「いす坐禅」についてお話しされていました。
その中で印象に残った言葉があります。
「坐禅は一人でもできますが、集まってやると効果が高い気がします」
「同じ志を持った人たちが集まる空間は、熱量が違います」
非常に示唆に富んだ話だと感じました。
そして「これは勉強にも、そのまま当てはまるな」ということを思いました。
一人でもできる。が…
現在は、動画やAIの発達によって、
「一人で勉強できる環境」
が急速に整っています。
解説動画は無料で視聴でき、分からない問題はAIがすぐに答えてくれます。
今後、この流れはさらに加速していくはずです。
そうなった時に問われるのは、
「わざわざ塾に通う意味は何か」
という点です。
「知識を教えるだけ」であれば、塾の存在価値は、確実に薄れていきます。
一人で完結できる時代において、わざわざ時間をかけて通う理由を提供できなければ、生き残ることは難しくなります。
その答えの一つが、「場の力」だと考えています。
同じ目標に向かって学ぶ
同じ年代の生徒たちが、「入試」という共通の目標に向かって集まり、同じ空間で学びます。
周りが集中している環境に身を置くことで、自分も「うかうかしていられない」と感じ、自然と引き上げられる。
この生徒たちが醸し出す「相互作用」こそが、一人では得られない価値です。
一人でも勉強はできます。
しかし、仲間がいることで、その質と量は確実に変わります。
周囲の頑張りに刺激を受け、
「自分もやらなければ」
という気持ちが生まれます。
逆に、自分の頑張りが周囲に影響を与えることもあります。
これからの塾に求められるのは、まさにこの空間づくりです。
静かでありながら、熱量のある場。
個々が自分の課題に向き合いながらも、全体として前に進んでいく空気感。
そのような「場の力」を生み出せるかどうかが、これからの「塾の価値」を決めていく。
そう感じています。
「お互いに高め合う」場を作りたい
私が、「塾」というものを運営している上で、最も大事にしているのが、この生徒たちが生み出す「空気感」です。
生徒たちが自然と「努力しなければならない」と感じられる環境。
それは「生徒たち自身」でしか作れない。
そう思っています。
今までの卒業生のおかげで、少しずつですが、しかし確実に「お互いに高め合う場」としての空気はできてきていると思っています。
「一人でも勉強ができる時代」だからこそ、あえて集まる意味があります。
その意味を体現できる場を、これからも生徒たちと共に、創り上げていきたいと思います。
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