質問したら、褒める
2026/4/30
「いい質問」とは
授業をしていると、生徒から質問が出ることがあります。
その中で、「これはいい質問だ」と感じたときには、できるだけその場で褒めるようにしています。
では、「いい質問」とは何か。
私がそう感じるのは、
「自分で考えた跡が見える質問」
です。
例えば、
「ここまではこう考えたのですが、この先が分かりません」
といったもの。
あるいは、
「自分ではこう考えたのですが、解答では別の方法になっています。どちらがいいのですか」
といった比較の視点を持ったもの。
また、他の生徒がつまずきやすいポイントを的確に突いてくる質問も、
「よく考えられているな」
と感じます。
こうした質問ができる生徒は、確実に伸びていきます。
なぜなら、
「自分で考え、疑問を持ち、それを解消しようとする思考過程ができている」
からです。
この積み重ねによって、「自分で考える力」が養われ、重要なポイントを見抜く力も身についていきます。
「よくない質問」とは
一方で、すべての質問がいいわけではありません。
中には、「あまり考えていない」と感じられる質問もあります。
例えば、「これ、どうやるんですか」と最初から答えを求めるもの。
あるいは、問題文すらしっかり読んでいないような質問です。
このような質問に対して、そのまま答えを与えてしまうと、生徒は
「考えなくても教えてもらえばいいや」
と学習してしまいます。
その結果、自分で考える力が育たず、むしろ弱くなっていきます。
講師というのは、基本的に「教えたがり」です。
聞かれたことにはすべて答えたくなるものですし、丁寧に説明してあげることが良い指導だと思われがちです。
しかし、それが必ずしも生徒の成長につながるとは限りません。
むしろ、過度に教えすぎることで、自立を妨げてしまうこともあります。
だからこそ、対応を分けることが重要です。
「バランス」が重要
いい質問に対しては、
「いい質問ですね」
としっかり評価し、丁寧に答える。
一方で、イマイチな質問に対しては、すぐに答えを与えるのではなく、
「もう少し自分で考えてみよう」
「このあたりを自分で調べてみよう」
と促します。
このバランスが大切です。
また、生徒の習熟度によっても対応は変わります。
基礎がまだ固まっていない生徒であれば、ちょっとした質問でも「いい質問だ」と言って、自信を持たせる。
逆に、ある程度できる生徒には、グッとこらえて「もう少し考えてみようか」と、あえて考えさせる時間を長く取る。
このように、状況に応じて関わり方を変えることが求められます。
私の考える良い講師とは
「すべてを教える人」
ではありません。
「生徒が自分で考えられるように導く人」
だと考えています。
質問は、そのきっかけになります。
だからこそ、「質問の質」を大切にしながら、生徒の成長につなげていきたいと思います。
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