「宝の持ち腐れ」
2026/5/5
充実する教材
最近の教材は、本当によくできています。
塾で使用している教材の中にも、QRコードを読み取ることで、解説動画や資料集、学習管理機能、さらには補充問題まで利用できるものがあります。
機能だけを見れば、非常に充実しています。
ところが、現場での実態はどうかというと、これらの機能を使っている生徒はほとんどいません。
理由はいたってシンプルです。
「使わないから」です。
使いにくい
教材には「QRコードが印刷された用紙」が挟まっています。
興味を示す生徒はいるものの、ほとんどが放置されています。
用紙の存在を知らしめるため、購入当初は、その紙がテキストの先頭のページに、目立つように挟まっています。
ですが、テキストを使用する度にその用紙がひらひらと散らばりまず。
同じようなことが繰り返され、拾う時間も無駄に感じられてくるので、最近では
「とりあえず目立たないページに挟んでおけ」
という扱いになっています。
せっかく用意された機能も、使われなければ意味がありません。
まさに「宝の持ち腐れ」です。
「便利すぎる」も考えもの
もちろん、これらのコンテンツ自体に価値がないわけではありません。
むしろ、しっかり活用すれば、理解を深めるための強力なツールになるはずです。
しかし現状では、
「それらを使いこなすために時間と労力をかける」
よりも、
「紙の問題集を使って、一問でも多く問題を解く」
方が、結果として生徒の学力は伸びると感じています。
なぜこのようなことが起こるのか。
一つは、「便利すぎる」ことが原因ではないかと思います。
タブレット一つでどこでも学習できる、というのは一見大きなメリットです。
しかしその反面、
「いつでもできる」
という状況は、
「今やらなくてもいい」
という意識にもつながります。
また、機能が多すぎることで、逆に使い方が曖昧になっている面もあります。
「どれを使えばいいのか分からない」
「どこまでやればいいのか分からない」
結果として、使われなくなっています。
その点、紙の教材はシンプルです。
「例題を読んで確認する」
「目の前の問題を解く」
それだけです。
「それしかできない」という制約があるからこそ、逆に迷いがなく、集中して取り組めます。
結果として、学習の質と量が確保されやすくなります。
これからは「見極める」ことが重要に
実際に現場で生徒を始動していると、「機能が多いこと」が必ずしもプラスに働くわけではないと感じます。
むしろ、
「やるべきことが明確である」
方が、行動につながりやすいのです。
便利なツールが増えている今だからこそ、
「本当に使える形で活かせるのか」
を見極めていく必要があります。
どれだけ優れた教材でも、使われなければ意味がありません。
シンプルであっても、確実に使われるものの方が、結果として価値があるのかもしれません。
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