比例式を制する者は「理科」を制する
2026/8/19
難しい「理科の計算」
理科の計算問題を苦手にしている生徒は、少なくありません。
公式を覚えても、どの数字を使うのかが分からない。
解説を読んでも、なぜその式になるのか理解できない。
特に分かりにくいのが、解説に突然「分数のかけ算」が出てくる場合です。
私自身も学生時代、理科の解説に書かれている分数のかけ算が、何を意味しているのか分からずに苦労しました。
「なぜ、この分数をかけるのか」
が分からないのです。
とても苦労しましたが、「比例式」を使って考えるようになってから、解説の内容がわかるようになりました。
「4.0×4/5」は、何を表しているのか
例えば、次のような問題があります。
「銅と酸素が4:1の質量比で結びつく。できた酸化銅が4.0gのとき、含まれている銅の質量を求めなさい」
銅と酸素の比が4:1なので、できた酸化銅全体の比は、
4+1=5
です。
一般的な解説では、
4.0×4/5=3.2
と計算します。
答えは3.2gです。
しかし、この解説だけを見ても、
「なぜ4.0に4/5をかけるのか」
が分からない生徒は多いと思います。
そこで、比例式を使います。
銅と酸化銅の質量比は、
4:5
です。
求める銅の質量をxgとすると、
銅:酸化銅=4:5
なので、
4:5=x:4.0
という比例式をつくることができます。
これを計算すると
5x=4×4.0
x=4.0×4÷5=3.2
となります。
最初から「4.0×4/5」と書かれるよりも、比例式を使った方が、どの数字とどの数字を比べているのかが分かりやすくなると思います。
化学分野は「比」で考える
理科の計算問題、特に化学分野には、比例式で考えると理解しやすいものが多くあります。
こうした問題では、解説の計算式をみてもよくわからないことが多いです。
自分で
「何と何が、どのような比になっているのか」
を整理して、比例式を使って考えてみることが大切です。
比の対応さえ正しく書ければ、あとは比例式を解くだけです。
以前、塾に理科をかなり苦手にしている生徒がいました。
しかし、化学の計算を比例式で考えるようにしてから、少しずつ計算問題がわかるようになりました。
理科の計算問題で苦労している生徒、特に
「解説の分数が何を意味するのか分からない」
という人は、まず、
「この分数は、比例式で考えられないかな」
という視点で考えてみて下さい。
比例式を使いこなせるようになると、理科の計算問題は、かなり理解しやすくなります。
比例式を制する者は、理科を制する。
少なくとも化学分野の計算では、それくらい比例式が重要だと感じています。
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